第2話

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2019/10/26 07:10







『え!可愛いね!』










『そんなことないよぉ〜♡♡』










でたよ。そんなことないですって言っときながら










内心私が一番だろ。当たり前。って思ってる奴。










ま。私も前までそうだったけど










このクソすぎる性格と










悪口に耐えられなかったから










陰キャになった。










眼鏡におさげでいかにも虐められそうな子でしょ?笑










それに元々の趣味が読書だったから










もう完璧陰キャになれた。










『おはよ?honey。今日も可愛いね?』










『きゃぁぁぁぁっ!!!!!』










あいつは中島健人。1年B組










私はあの人の良さがわからない。










胡散臭い笑顔して心から笑ってない人なんて










見てるこっちも楽しくなくなるから。










あとあの人に関して困ってるのは……










『今日も三つ編み上手だね?俺のセットもやってもらおっかな〜…』










これだ。










毎回私を見つけたら話しかけてくる。










正直言ってうざい。










本を楽しみたいって言うのに入ってきやがる。←










「……」










『黙っててもhoneyは可愛いから大丈夫。』










いや何が大丈夫なんだよ。←正論










てかそもそもこいつ私の名前も知らないんだよ?










それに本当の性格も知らない。










顔すら見せないようにしてるから。










『中島ぁ!』










『んー!今行くー!』










あの人は菊池風磨。中島健人と同じくB組。










幼馴染で腐れ縁らしい。










性格は真反対。ふまけんって呼ばれてる。










「…あぁ……前髪邪魔だなぁ…」










陰キャ…って言われたら眼鏡してておさげで










前髪長くて顔見えないってイメージしかなかったから










ずーっと前髪は切らないまま。










ママにはすっごい心配されたよ。笑










1ミリでも伸びたら前髪切ってた私がここまで伸ばしてるんだもん。笑










病院行こ?って言われたくらい。










『ねぇ。ブス。』










顔も見えないのにブスってよく言えるよね。










「…。」










『聞こえてんだろ!!返事しろ!!!』










「何か御用があるなら後にして頂けませんか?」










『口ごたえすんじゃねぇよ。

なぁ。何回言ったらわかる?

健人様に近づくんじゃねぇよ。』










「分かりました。」










中島健人から逃げる…










おにごみたいになりそうだけど大丈夫?←










『てかさぁ…あんたなんで学校きてんの?』










「勉強するためです。」










『友達もいないのに?笑』










「勉強には友達必要ないので」








『そういうのムカつく…。

真莉愛様!!』










でたよ花咲真莉愛。










あー一番最初に出てきたそんなことないよぉ♡♡の人。









『何?あーまたブス子?

ねぇ。はやく死んだらどう?

あんたのこと見てると目が壊れちゃう』










「そうですか。じゃあ見ないようにしてください」









『あのさぁ!!

あんたブスなくせに何言ってんだよ!!

てか私の健人に近づかないで!?!?!』











彼女でもないのにこいつは何を言ってるんだろうか。










これが独占欲。…恐ろしい。笑








いやなにわろてんねん。←は?









「だから。先程言いましたよね?

もう中島健人には近づかないと。」










『近づいたら次は無いよ?』










「り。」










聞こえてなさそうだったからりって言っといた。←聞かれてたら殺されてるよね完全に









……このクソな性格は治んないのかなぁ…









まぁでも少しずつ治していこう。









ちゃんと。常識のある子になれるように。

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