『え!可愛いね!』
『そんなことないよぉ〜♡♡』
でたよ。そんなことないですって言っときながら
内心私が一番だろ。当たり前。って思ってる奴。
ま。私も前までそうだったけど
このクソすぎる性格と
悪口に耐えられなかったから
陰キャになった。
眼鏡におさげでいかにも虐められそうな子でしょ?笑
それに元々の趣味が読書だったから
もう完璧陰キャになれた。
『おはよ?honey。今日も可愛いね?』
『きゃぁぁぁぁっ!!!!!』
あいつは中島健人。1年B組
私はあの人の良さがわからない。
胡散臭い笑顔して心から笑ってない人なんて
見てるこっちも楽しくなくなるから。
あとあの人に関して困ってるのは……
『今日も三つ編み上手だね?俺のセットもやってもらおっかな〜…』
これだ。
毎回私を見つけたら話しかけてくる。
正直言ってうざい。
本を楽しみたいって言うのに入ってきやがる。←
「……」
『黙っててもhoneyは可愛いから大丈夫。』
いや何が大丈夫なんだよ。←正論
てかそもそもこいつ私の名前も知らないんだよ?
それに本当の性格も知らない。
顔すら見せないようにしてるから。
『中島ぁ!』
『んー!今行くー!』
あの人は菊池風磨。中島健人と同じくB組。
幼馴染で腐れ縁らしい。
性格は真反対。ふまけんって呼ばれてる。
「…あぁ……前髪邪魔だなぁ…」
陰キャ…って言われたら眼鏡してておさげで
前髪長くて顔見えないってイメージしかなかったから
ずーっと前髪は切らないまま。
ママにはすっごい心配されたよ。笑
1ミリでも伸びたら前髪切ってた私がここまで伸ばしてるんだもん。笑
病院行こ?って言われたくらい。
『ねぇ。ブス。』
顔も見えないのにブスってよく言えるよね。
「…。」
『聞こえてんだろ!!返事しろ!!!』
「何か御用があるなら後にして頂けませんか?」
『口ごたえすんじゃねぇよ。
なぁ。何回言ったらわかる?
健人様に近づくんじゃねぇよ。』
「分かりました。」
中島健人から逃げる…
おにごみたいになりそうだけど大丈夫?←
『てかさぁ…あんたなんで学校きてんの?』
「勉強するためです。」
『友達もいないのに?笑』
「勉強には友達必要ないので」
『そういうのムカつく…。
真莉愛様!!』
でたよ花咲真莉愛。
あー一番最初に出てきたそんなことないよぉ♡♡の人。
『何?あーまたブス子?
ねぇ。はやく死んだらどう?
あんたのこと見てると目が壊れちゃう』
「そうですか。じゃあ見ないようにしてください」
『あのさぁ!!
あんたブスなくせに何言ってんだよ!!
てか私の健人に近づかないで!?!?!』
彼女でもないのにこいつは何を言ってるんだろうか。
これが独占欲。…恐ろしい。笑
いやなにわろてんねん。←は?
「だから。先程言いましたよね?
もう中島健人には近づかないと。」
『近づいたら次は無いよ?』
「り。」
聞こえてなさそうだったからりって言っといた。←聞かれてたら殺されてるよね完全に
……このクソな性格は治んないのかなぁ…
まぁでも少しずつ治していこう。
ちゃんと。常識のある子になれるように。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!