春乃side
雅紀と離れてもう1ヶ月。
翔くんともあの電話以来。
“「…それぐらっ、い…好きなんだよ」 ”
あのときの雅紀の想い。
“「……これからも、この先もずっと…はると一緒にいたい、」”
あのときの翔くんの想い。
バチが当たるんじゃないかってぐらい、嬉しかった。
悩んで、悩んで、悩んで、
ふと、思ったんだ。
気づけば、あなたのことばかり考えてて。
ぁあ、いつの間かいたんだ、って。
その気持ちに気づいてしまえば、もう止まらなくて。
ただ、あなたに会いたくて。
ただ、あなたの声が聞きたくて。
ただ、あなたが大好きで。
この気持ちに初めから気づいていれば、
こんなことにならずに済んだのかな?
わたしね、あなたが…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。