第5話

#5
627
2018/08/23 12:12
春乃side


翔くんと再会して、3日後。

前期の授業がスタートした。
あなた
寝ちゃダメだよ?
相葉雅紀
頑張る!

食堂でお昼ご飯を食べて、雅紀は授業。

手を振って、教室に入って行った。



わたしは、90分の空き時間。


暇だな~、どうしよ


外のベンチに座って、イヤホンをつける。



流れるのは、大好きな嵐だ。

心地よい風と心地よい音楽。



90分間、こうしてようかな…




トントンッ…


突然、肩を叩かれて、振り返ると、
あなた
翔くん!?
櫻井翔
何してんの?
あなた
ちょっと,空きコマで
慌てて曲を止めた
櫻井翔
そっか
櫻井翔
ちょっと待ってて
そう告げると、少し遠くにいた男女のグループのところに走って行ったの。


何を話しているのから分かんなかったけど、手を振ってる。



翔くんは、わたしの元に。

みんなは、逆方向に歩いて行く。
櫻井翔
付き合ってやるよ
あなた
へっ?
櫻井翔
暇なんだろ?
暇だけど…
櫻井翔
俺も暇だし
あなた
え、でも皆とどっか行くんじゃ
櫻井翔
あー、別に大丈夫(笑)
櫻井翔
…なんか、食べに行こっか
あなた
さっき食べた
櫻井翔
じゃあ
あなたが隣にふわっと座る
櫻井翔
じゃあ,春の好きな所行こっか
横目でわたしを見ながら、そう言ったんだ。
櫻井翔
はる?
あなた
…え、あ、ごめん。
翔くんといると、不思議な感覚になるんだ
櫻井翔
どこ行きたい?
行きたいところ……


あっ、
あなた
公園っ…
櫻井翔
公園?
学校からの帰りにいつも寄ってた場所。

なぜかそこに行ってみたくなったんだ。


翔くんもすぐに思い出したような顔をしたの。
櫻井翔
行ってみよっか
あなたの顔を見ると、どこか切なそうな表情。


立ちあがり、歩き出すあなたの少し後ろを歩いていく。


上を見上げると、

あんなに満開だった桜が

散って寂しくなっていた

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