あなた side ______
僕は今固まっている
それは何故か…さとみさんが爆弾発言したんですよ
"あなたさんとなーくんって兄弟?"
この一言にもう頭パニックで真っ白で何も考えられない
そんな中隣の兄さんを見ていると全然焦ってなくてなんならニコニコ笑顔なんですよ
な「うん!そうだよ!よく気づいたね〜」
あなた『えッ…あッ…』
な「あなた固まりすぎだよwww」
ジ「兄弟やのに反応真逆すぎやろwww」
莉「あなたさん…www」
もう…どうしてこうなるかな…
今まで隠してたのに…全部水の泡じゃないですか…
隠してた理由は別に好き好んで隠してたわけではなくてただただ兄さんが"他のメンバーにあなたを取られたくない"とか意味不明なことを言ったのがきっかけで今までメンバーの皆さんには隠していた
それを兄さん自身が今すんなりと"兄弟"ということを言ったので僕は今まで隠してた意味とはという思考回路になっていてもう訳がわからない
な「てかさ、なんで分かったの?」
さ「るぅととジェルだよ」
な「え?どゆこと?」
ジ「あなたさんの苗字がね…www」
な「あぁ確かにwww」
る「僕聞いちゃったんですよね…昨日の夜…」
るぅとさんは昨日の夜の僕たちの会話を聞いていたらしい
僕もメンバーの皆さんが寝たと思い込んで"社長"ではなくその場では"兄さん"と呼んでいた
しくじったなって心の底から思いましたよ…
さ「それとさ目元とか2人とも似てるんよwww」
な「それ言われたら終わりだわ…www」
こ「まぁいいんじゃない?仲良さそうだしね〜」
莉「お前は呑気だな!www」
ほんとに莉犬さんの言う通りですよ
まぁ僕自体は隠すつもり無かったんですけどね
兄さんが隠したいって言うから協力したのに結構あっさりバレましたね
る「2人が兄弟って…この会社すご…」
莉「確かに…兄弟で社長と副社長って…」
ジ「ハイスペックにも程がある兄弟やわ…」
な「まぁまぁその事は置いといてさ会議するよ!」
さ「え〜もっと話し聞きたかったな〜」
こ「そうだよ!聞きたい!」
な「会議終わったらねッ!」
る「よし!じゃあさっさと始めましょ!」
そして始まったすとぷり会議
今日のテーマはライブについてだ
このことは結構前々から考えていて既にライブ会場にも問い合わせて日程を調整している
僕も副社長として色々な方に電話をしたり実際に会ったりして話し合ってきた
な「次に会場の話しね あなたお願い」
あなた「はい こちらは会場に関する資料です」
今僕が抑えているのは武道館
(この物語には新型コロナウイルスは関係ありません)
今までまだ挑戦してきたことのない大きな会場だ
まだ日程は決まってはいないものの会場を知ってメンバーの皆さんはすごく喜んでくれた
る「武道館…」
こ「すごく綺麗な景色なんだろうな…」
莉「早く会いたいな」
な「まだ決まってない事が多いからまた連絡するね」
な「次に今度の運動会企画についてなんだけどね」
あなた『こちらの資料です』
あなた『今回は別の撮影も含まれています』
あなた『午前中にお写真を午後から運動会企画です』
ジ「ハードやな〜」
さ「えっ!シャトルランあるじゃん!www」
莉「えぇ!マジか〜」
な「俺らならかませるよ!」
そこからその日の集合時間や集合場所その日の持ち物などの確認を行い会議は終了した
運動会企画は3日後だ
何故か僕も参加することになりすごく不安だけどできる限りメンバーの皆さんをサポートできるように頑張りたい
る「はい!じゃあ会議終わったし質問!」
こ「おぉ!やろやろ!」
な「いいよ〜!どんどんウェルカム!」
さ「プライベートも仲良いの?」
な「仲良いも何も一緒に住んでるからね!」
さ・る・ジ・莉・こ「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
僕の兄さんまた爆弾発言してますね
お陰様でメンバーの皆さん口開けたまま固まってます
この状況どうしてくれるんですか!?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!