第29話

全員集合2
1,184
2019/03/12 03:37
~マサイside~
結婚式から数日後
俺達はみんな集まって会議を始める。
マ「…なんで戻んねーんだ?」
結婚しても女子軍が戻ることは無かった。
ダ「何かほかの方法ってことか?」
ザ「ねぇ、今調べてみたらさ」
ザカオが自分の携帯画面を見せる。
画面『女体化の戻り方』
モ「え、そんなのでてくんの?!」
ザ「俺も疑ったけど、もうダメ元で調べてみたらさ。」
ン「それで、戻る方法は?」
ザカオが画面を下へスライドしていくと、様々な方法が書かれていた。
その中で1つある文にみんな目がいく。
シ「えー、結婚した場合、戻る確率が下がる可能性アリ…え?」
マ「まじかよ」
俺らは結婚したばかり、つまり新婚だ。
ン「…ペケ、」
ペ「な、なに?」
ン「ペケは、戻るために一時離婚するのはありだと思う?」
ペ「え…」
一時離婚…。
それは世間的にもおかしい。
でも、その方法は俺らにとってメリットにもデメリットにもなる。
確かに、離れれば戻る可能性が戻るかもしれない。そうとも言いきれないが。
でも、男に戻ればもちろん、再婚なんてできない。
モ「俺は…このままでもいいよ。」
ダ「モトキ!」
モ「ダーマと一緒に居られる。こんな幸せなこと他にないと思うの。性別なら、性転換とかあるんだから、それで登録すれば…」
ダ「おい!モトキ、本気かよ…」
モ「ダーマは、俺と夫婦でいるの嫌だ…?」
ダ「そんなこと!絶対ない。でも、俺は…」
モ「…。」
モトキはきっとダーマのことを1番に考えているんだよな。
俺らは離婚届をだせば、結婚してすぐ別れる奴らという評価がどこかではつく。
でもな、俺はダーマの意見が分かるかもしれない。
シ「…マサイは?」
マ「え?」
シ「マサイは、俺がこのままでいる選択をしたらどうするの?」
マ「…。」
俺は…
シ「シルクが、そのままでいいってほんとにいうならそれを強く否定することはしない。でも…俺が好きになったのは、男のシルクだ。」
シ「…。」
俺が好きで告白したのは男のシルクだ。
2人で愛し合いたいって1番思ったのは男のシルクだ。
ずっと幸せにしたいと思ったのは男のシルクだ。
しばらくの沈黙が流れる。
ザ「可能性があるってだけで、戻らないとは言いきれないんじゃない?」
ザカオの言葉にみんなが反応した。
ン「つまり?」
ザ「やるだけやってみようってことだよ。俺が言ってもあれだけど、その少しの可能性を信じるのもいいと思うんだ。」
戻る方法
そこには想像を遥かに超えたおぞましいものが書かれている。
『用意するもの
・子供の髪1本
・カエル1匹の半分
・異性の体液
・信頼できる人の爪』
マ「全て突っ込ませろ!!!!」
ペ「カエル1匹の半分ってなに?!」
ダ「想像したら吐きそう…_| ̄|○、;'.・ オェェェェェ」
なんだこれ、魔女の料理かよ…。
え、やばい。気持ち悪…。
ン「…でも、戻るには必要なんだよね。」
シ「だな。…どーする?」
モ「…やるしかない!」
女「おー!!!」
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