第16話

第13話 ナンパ ー木兎sideー
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2018/11/08 09:02
光太郎くん
光太郎くん
あと少しで駅つくぞ!!
あなた

了解!

俺がなんと。ちゃんと宮城に来れた。赤葦にもほかのメンバーにも心配された。俺偉い。俺頑張った。白鳥沢と烏野の試合。ツッキーが圧勝したら俺ウシワカに圧々勝じゃん!!ツッキー頑張れー。

そんなことないよりも。早く1秒でも早くあなたに会いたくて。だから駅に新幹線が止まった瞬間。俺は走り出していた。約束していた待ち合わせの場所。

でも。知らないお兄さん達に絡まれてて。おどおどしてる。俺が助けるしかないじゃん。
グイッ
俺はあなたの手を引き後ろからハグする状態になる。

木「ねぇ。お兄さん達。俺の彼女に触らないでくれます?」

モブ男2「チッんだよ。彼氏持ちなら早くいえばいいのに。」

彼氏居るって言ってもどーせ連れていこうとしただろうに。

木「ごめんな。彼女とか言って。あなた大丈夫か?」
助けるために彼女とか言って。実際あなたはきっと、鰹節野郎のことが好きなんだと思う。だから、なんかごめんって言ってた。

『...こ、光太郎くん...』

俺の顔を見るや否や、目から大粒の涙をこぼすあなた。

木「っ!!!あなた?!」

『あっ。いやその、大丈夫。ありがとう。』

どうしようか。でも周りが見てる。しょうがない
木「ギュッ」

『へっ?!ちょ、光太郎くん、周りが見てるよ...』

周りが見てるってずっと見てたっつーの。
木「でも、あなたの泣き顔見られるのはもっと嫌だ。」
何俺こんなこと言ってんだ?

『もう平気だよ!元気出た!』

もう、変なやつに絡まれて欲しくない
木「なぁ、あなた。今日変な奴に絡まれないように、1日俺の彼女になってくれよ。」
1日だけでもお前の彼氏になれるなら。

『?!?!?!』
驚いていて、少し間が空いてから
『お、お願いします...』

木「じゃっ、やっぱ、カップルらしく手繋いでくぞ。」
ちょっと意地悪してみる。

『う、うん...』
と言って答えてくれる。あなたは耳まで真っ赤だった。

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