明日は、終業式。チャンスは今日の帰りのみ。
この気持ちにさよならをする日は今日だ。私の初恋の人、ありがとう。
朝家族に頑張ってこいって送り出されて教室で、雪絵ちゃんとかおりちゃんと繭ちゃんに話して。そしたら3人も頑張れって応援してくれて。やっぱ、いい友達を持った。
もうすぐ部活終わっちゃう。
赤葦「七瀬さん。今日ボーっとし過ぎでは?」
『あっ。ごめんなさい...』
赤葦「緊張するのはわかりますが、バレてしまいますよ。」
と耳元で囁く赤葦くん。
『ごめん。気をつける。』
コーチ「それでは本日の練習は終わりだ。今日は体育館の点検日なので早めに帰るよーに。」
全員「はい!」
別のTシャツに着替えて、ジャージ着て外に出るとやっぱ、ちょっと寒いなぁ...
木兎「いつもより早いな。」
『そー?』
『明日、頑張ってね。』
木兎「お前にしか言ってないからなぁ...」
『そーなの?じゃ私がみんなの分も応援する。』
木兎「ん。ありがとう。」
『あのさ...木兎くん。多分告白する前日の人に言うの絶対違うけど...木兎くんの事が好き。』
木兎「は?!」
『いや。ごめんごめん。その...付き合ってとかは言わないよ。ただ、この想いを伝えたかっただけ。』
木兎「まってあなた。」
『?』
木兎「俺、明日あなたに告るつもりだったのに。」
『え!?』
木兎「もーいいや!あなた。好きだ。俺と付き合ってくれませんか。」
『〜っ!はい泣』
このお話はまだ続きます🙃
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。