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第11話

空蝉の肖像
気が付けば入学から2ヶ月。
アウェイにも慣れてきた今日この頃。
グゥはカムバ期間とやらで忙しそうだ。

そんな中、俺の日常に変化が起こった。
(なまえ)
あなた
映像専攻科の課題……?
生徒
生徒
はい!
今回は映像じゃなくて写真で……。
モデルをお願いしたくて。
映像専攻科の課題提出。
ミニ写真集を作ってみるんだとか。
そのモデルオファーが、俺に来たんだけど。
(なまえ)
あなた
俺で大丈夫?
生徒
生徒
むしろクロセ君がいいです!
あ、課題のテーマが海藻類とか?
俺の天パ、ワカメみたいだもんね。

それか難関に燃えるタイプかもしれない。
(なまえ)
あなた
俺で大丈夫なら、全然いいけど。
生徒
生徒
やった!
じゃあ今日の放課後からお願いします!
いや、いきなりだな。
取り敢えず了承して授業に戻った。

まさかのハードスケジュールとは知らずに。



(なまえ)
あなた
わぁ、本格的なスタジオ。
生徒
生徒
映像専攻ですから!
テキパキと機材を準備しながら言われる。
グループ課題で、メイクさん、スタイリストさん、
監督さん役などがちゃんと揃っているらしい。

俺がスタジオに入った途端、何故か全員が
ガッツポーズをしながら出迎えてくれた。
生徒
生徒
よっしゃ!クロセ君ゲット!
生徒
生徒
燃えるね〜。
生徒
生徒
どんなメイクにしようかな。
どうやら全員が難関に燃えるタイプらしい。
それか海藻愛好家。

俺は呆然としたまま衣装替えをされる。
メイクまで終わってた、いつの間に……?
撮影セットに案内されて説明を受けた。
生徒
生徒
その丸太に腰掛けてください。
(なまえ)
あなた
凄いね、森だ……。
撮影セットは神秘的な森だった。
いや、もう本当に本物の森だよこれ。
衣装は肩丸出しの民族衣装みたいなやつ。
生徒
生徒
そのまま目線をこっちに!
(なまえ)
あなた
はーい。
いいね、そんな感じ!なんて褒められる。
小道具を持たされたりしながら何枚も撮影。

あぁ、グゥ達もこんな事してんのかな。
そう思ったら自然と口角が上がってしまった。
生徒
生徒
今の表情、一番いいよ!
(なまえ)
あなた
あ、ほんと?
ありがとー。
テキパキと次の衣装に着替えさせられる。
これは、スーツだよね。
何故かサイズピッタリのスーツに身を包んで、
またメイクのやり直しをしてもらった。

撮影セットに行くと……オフィスではない。
なんかマフィア映画みたいなセットだ。
(なまえ)
あなた
想像と違う。
生徒
生徒
出来るだけ悪い顔して欲しいかな!
それってどんな顔?
悩んでいると、グゥの顔が思い浮かんだ。
アイツ結構悪い顔すること多いもんね!
生徒
生徒
わ、最高だよクロセ君!
グゥの悪い顔、好きなんだね君。
ピアス開ける時も意地悪い顔してたよ。
アイドルらしからぬ顔してたもんねグゥ。
生徒
生徒
綺麗な笑顔も1枚くれない?
(なまえ)
あなた
ニコッ
ぜぇぇったい腹黒く見えてるだろ、これ。
この雰囲気で笑っても穏やかじゃないぞ。
ちょっと悲しくなってきた。
生徒
生徒
次行きまーす!
もう、そこからは地獄だった。
あんまり記憶が無い。
(なまえ)
あなた
つめたい!
生徒
生徒
じっとしてください!
頭から水を掛けられた。
いや、乾燥ワカメでは無いんだけどな?
増えないよ俺の髪の毛は。

ポタポタと水滴が垂れる視界の中。
少し腹が立ってカメラを睨んでしまう。
生徒
生徒
いいよ!!
良くねぇよ!
撮影陣は完全に自分達の世界に入っている。
生徒
生徒
どうしても撮りたいの!
ちょっと縛られせてくれない!?
(なまえ)
あなた
いやだよ!!?
生徒
生徒
写真集には載せないから!
赤い紐で適当に縛られた。
もうこれで終わりにしてくれるなら、
好きにしてくれっていう諦めの境地だ。

その後直ぐに解放された。
生徒
生徒
ありがとう!
出来上がったら写真集あげるから!
(なまえ)
あなた
いや、いらないかな……。
自分の写真集もらって嬉しい人いる??
居ないと思うんだけどな、多分。

こうして俺のモデル体験は終了した。


【あなた は 大切なものを 失った !】