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第6話

SHUFFLE
―ジョングクside―
ジョングク
ジョングク
あれ、あなたは?
放課後になると少しだけ目を離した隙に
あなたが居なくなっていたのに気付く。

鞄は置いてある。
少し待っても戻って来ないから、
仕方なくクラスメイトに声を掛けて聞いてみる。
ジョングク
ジョングク
なぁ、あなた…
あー…クロセ知らない?
俺が声を掛けた男子生徒はフリーズする。
これだから嫌なんだよな、話しかけるの。
眉間にシワが寄りそうになった時、
慌てたように男子生徒は口を開いた。
生徒
生徒
クロセ君はダンス科に行ってます!
ジョングク
ジョングク
え、何で。
生徒
生徒
その…練習に…?
自信無さそうに男子生徒は答える。
ダンス科って…何でそんなとこに。

俺が男子生徒にお礼を言って一人で考えていると、
後ろから担任のイム先生が声を掛けてきた。
イム先生
イム先生
クロセの唯一の友達、
チョン・ジョングクじゃないか。
ジョングク
ジョングク
それ、あなたが言ってたんですか?
そうだぞ、と先生は豪快に笑う。
どんなシチュエーションでどんな顔して
言ったんだよあなた…
ぜひ見てみたかったんだけど。
イム先生
イム先生
クロセの所、一緒に行くか?
先生は背中を向けて歩き出した。
慌てて自分とあなたの鞄を持って教室を飛び出す。

先生に連れられダンス科に行くと、
音楽が掛かり楽しそうな声が漏れ出していた。
イム先生
イム先生
ほら、あそこだ。
先生が指さす先には、楽しそうに踊るあなた。
シャッフルダンスだ。

周りのダンス科の生徒に劣らない…
下手したらもっと上のレベルかもしれない。
足だけじゃなくて上半身も使って踊るから、
集団の中でもずば抜けて目を引く。
ジョングク
ジョングク
凄い……
イム先生
イム先生
だよな。
俺はあんな動き出来ない。
先生は音楽担当ですもんね。
適当に相槌を打ちながらあなたに見惚れていた。

綺麗なターン。
髪が舞い上がった時にキラリと耳元で光るのは、
俺が今日開けてやったピアスだった。
イム先生
イム先生
クロセ、お迎えだぞー。
(なまえ)
あなた
ん?
あ、グゥ!
ダンス科の連中と楽しそうに踊っていたのに、
俺の顔を見ると中断して駆け寄ってくるあなた。
可愛くないわけが無い。

思わずわしゃわしゃと頭を撫でてみると、
あなたの垂れ目が更に細くなって溶けた。
(なまえ)
あなた
鞄持ってきてくれたんだ?
ジョングク
ジョングク
ん、一緒に帰ろうと思って。
俺がそう言うと、叶人はダンス科のメンバーに
バイバイと手を振って簡単に別れを告げた。

先生とダンス科に見送られながら、
二人で静かな廊下を歩く。
下駄箱で靴を履き替えた所で、
俺はゆっくりと口を開いた。
ジョングク
ジョングク
あなた、家は?
どこなの、と聞いたつもりだった。
あなたから帰って来たのは予想外の答えで。
(なまえ)
あなた
俺?
カプリス荘って所で一人暮らし。
一人暮らし。
え、コイツこんな見た目で一人暮らし?
危ないだろ…その考えが頭をいっぱいにした。
ジョングク
ジョングク
親御さんは?
(なまえ)
あなた
転勤先が学校から遠くて。
少し離れてるけど韓国に住んでるよ。
転勤で日本から韓国に来てたのか。
じゃあ、ずっといる訳じゃないってこと?
ジョングク
ジョングク
……また転勤すんの?
(なまえ)
あなた
予定期間はあと一年らしいけど。
父さんが出世したら、こっちで
永住確定かもしれないねー。
衝撃だった。

あと一年。
あなたが一年で居なくなるかもしれないなんて。
ジョングク
ジョングク
やだ、帰らないでよ。
(なまえ)
あなた
え?
ジョングク
ジョングク
韓国でアイドルになれよ。
あなたなら絶対にやれる。
そうだよ。
韓国でアイドルになればいい。

まだ友達になって日は浅いのに、
あなたが居ない未来が俺には想像出来なかった。
(なまえ)
あなた
アイドルかぁ。
ジョングク
ジョングク
俺もアイドルなんだよ。
今日CDあげたでしょ??
あなたはパチパチと目を瞬かせる。
CD貰ったの忘れてたろ、コイツ。
(なまえ)
あなた
まぁ、あと一年あるし……
ゆっくり考えてみていい?
ジョングク
ジョングク
俺はゴリ押しするから。
あなたがアイドルになりたくなる様に。
ヒョン達にも相談して、お願いしよう。

きっとヒョン達もあなたのこと気に入ると思うから。
絶対に日本に帰してやるもんか。
(なまえ)
あなた
はは、怖いんだけど!
ジョングク
ジョングク
本気だから!



こうして、俺の計画はスタートした。
その名も、あなたアイドル育成計画。