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第35話

末っ子、出稼ぎへゆく4
―ユンギヒョンside―


今日は全員オフの朝。
珍しく休日と被り、マンネラインの学校も休みだ。

リビングで寛いでいるとジョングギが飛び込んで来た。
ジョングク
ジョングク
ヒョン!!
あなた知らないですか!?
ユンギ
ユンギ
いや、見てねぇけど。
ジョングク
ジョングク
朝起きたら部屋に……!
ジョングギが差し出した紙切れ。
あなたの書き置きのようだった。

【パンPDの所にいます。探さないでください。】
ユンギ
ユンギ
いや、居場所書いてるじゃん。
ジョングク
ジョングク
俺のせいで家出しちゃった……!
話を聞かない黄金マンネ。
慌てて叫び回るもんだから他のメンバーも起きてきた。
ああ、また煩くなる。
ジョングク
ジョングク
あなたが俺のせいで……
家出しましたぁぁぁあ!!!
紙を突きつけるジョングギ。
ヒョンラインは流石に気付いたようだ。
ホッとした顔でリビングのソファーに座る。
ジミン
ジミン
ギャー!?!?
テヒョン
テヒョン
どどどどどうしよう!?警察!?
いや落ち着けよマンネライン。
居場所はちゃんと書いてあるだろうが。
俺がそう言おうとした時、ジョングギの携帯がなった。
ジョングク
ジョングク
オ!?ヨボセヨ!?
どうやらマネヒョンらしい。
携帯に耳をくっ付けて集まるマンネライン。
それと同時に、俺達ヒョンラインにカトクが入った。


【パンPDパパから 兄弟喧嘩のお仕置ドッキリ】
マネヒョンからのカトクに俺達は納得した。
なるほど、パンPDとマネヒョンが仕組んだのか。
俺達は静かに成行きを見守ることにした。
ジョングク
ジョングク
ええ!?あなたが辞表を!?
結構に壮絶なドッキリだなオイ。
顔色が悪くなっていくマンネラインが哀れだ。
そんな中、ドッキリに乗ったナムジュンが動く。
ナムジュン
ナムジュン
車出すから乗って!!
早く事務所に行くよ!!
バタバタと駆け出すマンネラインを見送る。
ソクジンは何かを鞄に詰め込んでいる。
ユンギ
ユンギ
ソクジン、何それ。
ソクジン
ソクジン
ネタバラシ後の為のバスタオルだよ。
ホソク
ホソク
あぁ、絶対号泣するから(笑)
なるほど、さすが長男は違う。
俺は記念撮影用に一眼レフを鞄に入れる。
全員で車に乗り込んで、事務所に向かった。



ナムジュン
ナムジュン
失礼します。
パンPDの部屋に入ると、険しい顔のPDがいた。
その向かいでは机で何かを書いているあなた。

バタバタとマンネラインが走り出してあなたに飛びつく。
ジョングク
ジョングク
やだッ、辞めないであなた!
俺が悪かったの、ごめんなさい!
テヒョン
テヒョン
あなた、ごめんなさい!
何でもするから辞めるなんて言わないで!
ジミン
ジミン
本当にごめんなさい!
辞めないで、あなた!!!
号泣しながらあなたに縋り付くマンネライン。
振り向いた当の本人はキョトンとした顔。
答えないあなたに更に号泣するマンネライン。
……これは、収拾がつかないぞ。
テヒョン
テヒョン
びやぁぁぁぁあ(泣)
ジョングク
ジョングク
うっ、ごめんッ……ヒック
うわぁぁぁぁん!!!!
ジミン
ジミン
やだ、やめないで……
うわぁぁぁん(泣)
バスタオルで正解だったな。
ポケットティッシュじゃ絶対に足りないな。
俺達が一歩下がって見ていると、あなたが動いた。
自分の服の袖を伸ばして、マンネラインの涙を拭う。

ちなみに鼻水は自分の服の裾で拭いてやってた。
どんだけ優しいんだよ、汚くねぇの。
(なまえ)
あなた
よく分かんないけど、何で泣いてんの。
ジョングク
ジョングク
だって、あなたがッ……
辞表出しに来たって言うからぁッ……!
テヒョン
テヒョン
俺達が意地悪ッ、したせいだ……!
ジミン
ジミン
ただッ、秘密にされて、
寂しかっただけなのにッ……ごめん!
(なまえ)
あなた
あー……アルバイトのこと?
困ったなぁ、とあなたは苦笑い。
いや頼むから先に辞めないって言ってやれよ。
泣きすぎてマンネラインが脱水症になる。
(なまえ)
あなた
俺はBTSを抜けるつもりはないよ?
アルバイトも、ちゃんと理由がある。

……自分の稼いだお金で
メンバーにプレゼントがしたかっただけ。
何か理由があるんだろうなとは思ってた。
でも、まさか俺達のプレゼント代とは……。

ソクジンは感動して泣き出した。
おい、自分でバスタオル使ってどうする。
そういう俺も涙が滲んでくる。
パンPD
パンPD
さぁ、誤解も解けたところで。
可愛い息子達に言うことがある。
状況を見て、パンPDが声を上げた。
俺達はその様子をみて少し不安を感じる。
ゆっくりと息を吸ったPDは、怒った。
パンPD
パンPD
喧嘩するなら言葉で伝えなさい!!
陰湿なやり方は絶対にダメだ!!

正々堂々と喧嘩すること!!
テヒョン
テヒョン
ごめんなさい……!
ジミン
ジミン
すみませんでした……!
ジョングク
ジョングク
もう、こんな事しません……!
パンPD
パンPD
喧嘩をするなとは言わないよ。
でも、態度だけでは気持ちは伝わらない。

それは仕事にも言えることだ。
ちゃんと言葉にして解決しなさい。
いいね?
パンPD
パンPD
ヒョンラインも。
自分達の手に負えなくなった時、
放置せずに大人を頼りなさい。

事が大きくなってからでは、
遅いこともあるんだからね。
ソクジン
ソクジン
すみません。
ナムジュン
ナムジュン
ありがとうございます。
パンPDの言葉が沁みる。
正直、俺達の事をそんなに思ってくれてるとは
誰も考えていなかっただろう。

アイドルとしての商品。

そう思われていると思ってた。
でも、この人は全然違ったから驚いた。
真剣に俺達と向き合って、愛してくれている。

息子と呼んでくれるのか。
この人の元で大きくなりたい、そう思った。
パンPD
パンPD
さ、分かったらもう帰りなさい。


こうして、今回の騒動は幕を閉じた。
余談だが。
この日以降、マンネラインが更にあなたに
ベッタリになったのは言うまでもないよな。