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第43話

CM出演!?2
撮影のスタジオに足を踏み入れる。
ううん、やっぱり慣れないこの緊張感!!
(なまえ)
あなた
監督さん!!
お久しぶりです!!
監督
監督
おう、久しぶりだな。
一丁前にアイドルやってんなぁ。
カメラマン
カメラマン
やっほー!
俺の事も覚えてる??
わぁ、懐かしい組み合わせ!!
俺は監督さんに手土産の珈琲を渡す。
紙袋の中を覗いて顔を綻ばせる監督さん。
監督
監督
なんだ、賄賂か?(笑)
(なまえ)
あなた
そうです!
今日も格好良くして下さいね!!
俺の言葉に監督さんとカメラマンさんが笑う。
メイクヌナも前と同じ人だった。
手を振ってメイク室に入ればマシンガントーク。
メイクヌナ
メイクヌナ
ひょぁぁ!
やっぱり今日も綺麗だねぇチャユ君!
活躍見てるよー、チェックしてるよー!
さぁ、今日も本気で行くわよッ!
何だかんだ言って、この人って凄い。
今まで撮影とかで色々なメイクヌナに当たったけど、
なんて言うのかな……別格なんだよね。
よく話すのに答えを求めて来ないし。
よく話すのに出来栄えは誰より完璧だし。
監督
監督
チャユ、今日の台本な。
手渡されたのは薄い冊子だった。
セリフは無いけど、大まかな動きが書いてある。

え……3本も撮るんだ。
監督
監督
3本撮って、3本とも放送されるぞ。
メイクヌナ
メイクヌナ
一気に注目の的だね〜。
カメラマン
カメラマン
今日1日で終わるかな……?(笑)
おお、カメラマンさんが煽ってくる。
だって台本は1日のスケジュールじゃん?
それでその台詞って完全に煽ってるよね??
(なまえ)
あなた
俺の本気を見せてやる……!
カメラマン
カメラマン
wwwwww


まずは1本目。
街の人混みの中で埋もれるワカメこと俺。
鞄からルージュを取り出して、唇に塗ると……

一気に周りの人が俺に注目するってやつ。
宣伝文句は以下の通り。

【そのルージュは君を輝かせる。】
監督
監督
ルージュを塗る前は極めて平凡にな。
(なまえ)
あなた
はい。
村人Aの感じですね?
カメラマン
カメラマン
そうそう、それ!(笑)
じゃあ撮ってみようか!
周りのエキストラ達が一斉に動き出す。
俺は空気、俺は空気、俺は村人A。
すーっと溶け込むようにエキストラに混ざり込む。
まぁ、カメラは俺を写してるんだろうけど。
監督
監督
OK、次行こう。
監督
監督
鞄からルージュを取り出す部分はいい。
ハンドモデルでアップを撮るからな。
チャユはルージュを塗る場面から。
カメラマン
カメラマン
ガラッと雰囲気変えてね。
芸能人オーラでカメラ目線。
(なまえ)
あなた
えっと、路線は?
監督
監督
社会人向けだから色っぽい方がいい。
細かい指示を受けて撮影が再開。
エキストラの雑踏の中でルージュを塗る。

母さんの真似して唇を「んぱっ」ってしてみた。
流し目からの顔ごとカメラ目線へ。
ここでグゥの真似、顎を少しあげる仕草を取り入れた。
監督
監督
カット!!
最高だ、何も問題ない!!
カメラマン
カメラマン
ちょっとトキメキを感じた……
(なまえ)
あなた
メイクヌナ〜、ルージュ落として〜
メイクヌナ
メイクヌナ
はいよ!こっちおいで!!
テキパキと撮影は進む。
次のシチュエーションは少し近未来型らしい。

ショーウィンドウに飾られる男女。
次々と契約されていく周りと、売れ残る俺。
何か足りないよなって感じため息つくバイヤー。

売り場を移された時に、俺はルージュを拾う。
そして唇に塗ってしまえば……あら不思議。
世界中が俺を求めてオークションになると。
(なまえ)
あなた
人身売買に引っかからない?
監督
監督
大丈夫、アイドル界のイメージだ。
(なまえ)
あなた
うわぁ辛辣ぅ。
監督さんの言葉に思わず苦笑いしてしまう。
分からなくも無いんだけどね。
選ばれるか、選ばれないかの世界だし。
その為には自分の魅力を発揮しないといけない。
監督
監督
撮影陣、準備。
カメラマン
カメラマン
オーライ。
カメラが回る。
俺はガラス張りのショーウィンドウの中。
ただ綺麗に見えるだけってのも難しいよなぁ。
取り敢えず瞬きしないようにした。
監督
監督
移動のシーンだ。
あれ、なんで首輪付けられてんのかな!?
しかも結構本気で引っ張りますね!?
いたい、痛いんだけど……コノヤロウ。

新しいショーウィンドウに半ば投げ込まれる。
思わず床に手をついた時に、ルージュに触れる。
てかまだ首輪付いたままなんですけどー……。
カメラマン
カメラマン
ごめんね、ビックリした?
(なまえ)
あなた
驚き過ぎて声も出ないって言うね。
カメラマン
カメラマン
リアルな表情が欲しかったんだ。
ミアネヨー☆
監督
監督
じゃあ、ルージュを塗る場面。
ショーウィンドウの中でお姉さん座りの俺。
ルージュを手繰り寄せて、そっと開けてみる。
目を閉じて唇に色を乗せる。
ゆっくりと目を開けた時には、意志の強さを意識……!

そのままオークション場面へ。
余裕溢れたドヤ顔でキャットウォークを練り歩く。
ちょっと恥ずかしいけど楽しいぞ……!!

最後に宣伝文句をどうぞ!
【そのルージュは、貴女の魅力を引き出す。】
監督
監督
よし、完璧だ!!
ミステイク無しは凄いぞ!!
カメラマン
カメラマン
あと1本〜!!
気合い入れて行こう!!
最後は正統派のシーンらしい。
ルージュを塗った俺が、ルージュを宣伝する。
塗ったらこんな風になるよー的なね。

フリースタイルだから1番センスが問われる。
監督
監督
準備いいか?
(なまえ)
あなた
オーライ。
カメラマン
カメラマン
はい、オーライ!!
最初は横顔。
ルージュに軽くキスをして、色気たっぷりに微笑む。
最後は口でルージュの蓋を開けて……
怒られるかもしれないけどカメラに文字入れ。

格好つけて「愛の色に溺れる」って書いてみた。
反転で書くのって結構難しいのよ?

ブラックアウトして表示される宣伝文句。
【そのルージュに、貴女は溺れる。】
(なまえ)
あなた
あれ?
貴女は虜になる、じゃなかった?
監督
監督
チャユの書いた台詞を採用した。
(なまえ)
あなた
フレーズ変更したら怒られません?
監督
監督
これより良い案を持ってきたなら
俺は喜んで怒られることにしよう。
最後は監督さんのジョークで締めた。
和やかな雰囲気で終わった撮影。
気が付くと夕方近くになっていて、昼もなしに
ぶっ続けで撮影していたことに驚いた俺。
(なまえ)
あなた
スタッフさん、大丈夫でした?
お昼休憩取れなかったですよね。
カメラマン
カメラマン
チャユの集中力優先だから!
何にも気にしなくていいんだよ!
監督
監督
全員が没頭してたから何も問題ない。
こうして、予定通りにノルマを終えた俺。
ギャラも入るらしいんだけど、謝礼でルージュとか
メーカーの化粧品1式を頂いてしまった。

……いや、自分で化粧しないしなぁ。
(なまえ)
あなた
ねぇ、ヌナ。
このメイク1式いらない?
メイクヌナ
メイクヌナ
えっ、いやいや!
そんな凄いもの頂けないって!!
(なまえ)
あなた
えー……あげるよ。
その代わり、またメイクしてね。
できたらメイクヌナがBTSの担当なら良いのに。
口にしたら騒ぎになりそうだから言わないけど。
ヌナに化粧品を押し付けて、俺は退勤した。

後日、CMが放送されたんだけど。
皆してリビングで鑑賞会するのはやめて欲しかった。


【あなた は CM に 出演 した !】