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第22話

ばーちゃん、俺ね。
宿舎に引っ越すことになった。
だから、ばーちゃんに伝えないといけない。
俺は少し震える手でドアチャイムを鳴らす。

左肩には寄り添ってくれるグゥの温もり。
ジョングク
ジョングク
ケンチャナヨ、あなた。
(なまえ)
あなた
うん。
喜んでくれたらいいけど……。
トコトコと歩いてくる音が聞こえる。
はぁーいと間延びしたばーちゃんの声も。
開いたドアから優しいばーちゃんの顔が覗いた。
おばあちゃん
おばあちゃん
おや、あなたとグクちゃん!
遊びに来たのかい??
(なまえ)
あなた
ううん、違うんだ。
ばーちゃんに報告することがあって。
ばーちゃんの目を真っ直ぐ見ながら伝える。
俺の真剣な雰囲気に気付いたばーちゃん。

ばーちゃんはふっと笑って俺の肩を叩いた。
おばあちゃん
おばあちゃん
そんな気負いなさんな。
さ、二人とも上がっておいで。
小さなばーちゃんの背中を追う。
通された部屋には、小さなテーブルと仏壇。
あぁ、あの人がじーちゃんなんだな。
確かに写真に写るじーちゃんは格好良かった。
おばあちゃん
おばあちゃん
さて、話を聞こうかね。
(なまえ)
あなた
ありがと、ばーちゃん。
小さなテーブルを囲むように座った俺達。
ばーちゃんはテーブルの上で俺の手を握った。
小さい、しわくちゃな手。
こんなばーちゃんを一人にすると思うと胸が痛んだ。
(なまえ)
あなた
ばーちゃん、俺、アイドルになる。
だからグゥの宿舎に引っ越すんだ。
おばあちゃん
おばあちゃん
おや、まぁ。
ばーちゃんの手が俺の手を優しく擦る。
そっと手を離したばーちゃんは立ち上がって、
仏壇の方に歩いていった。

そして何かを手に取って戻ってくる。
おばあちゃん
おばあちゃん
ほら、見てみな。
(なまえ)
あなた
これって、じーちゃん?
ジョングク
ジョングク
うわ、格好良い。
写真に写る、若い頃のじーちゃん。
プロが撮った写真だろうか……凄く格好良い。
驚く俺達にばーちゃんは笑った。
おばあちゃん
おばあちゃん
じーちゃんは、俳優さんだったんだよ。
おばあちゃん
おばあちゃん
ほとんど家にも居なくてね。
じーちゃんが、俳優。
聞いたこともなかった事実にただ驚く。
俺達が生まれるずっと前の事なんだろう。

もしかしたら、有名な人なのかもしれない。
おばあちゃん
おばあちゃん
でも、寂しくは無かったよ。
おばあちゃん
おばあちゃん
じーちゃんから私が見えなくても
私からはじーちゃんが見えるからね。
その言葉に込められた意味を知った。

俺が遠くに行ったとしても。
アイドルとして頑張っていれば、
ばーちゃんはいつでも見守っていてくれる。

輝けば、輝くほど。
ばーちゃんは俺を見つけやすくなる。
おばあちゃん
おばあちゃん
頑張るんだよ、あなた!
ジョングク
ジョングク
頑張ろうね、あなた。
(なまえ)
あなた
うん……うん!
ありがとう、ばーちゃん!
一年間、俺を育ててくれたばーちゃん。
韓国の言葉もだけじゃなくて文化も教えてくれた。

ばーちゃんのお陰で韓国を好きになった。
血は繋がって無くても、間違いなく俺のばーちゃん。
おばあちゃん
おばあちゃん
あなたを頼んだよ、グクちゃん。
ジョングク
ジョングク
もちろんです!
2人で遊びに来ますね!
おばあちゃん
おばあちゃん
その時はキンパでも
作って待ってようかねぇ。



【あなた は 巣立ち を 経験した !】