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第2話

完全にアウェイ
(なまえ)
あなた
ばあちゃん、行ってくるね。
おばあちゃん
おばあちゃん
気をつけるんだよ!
同じアパートに住んでいる婆ちゃん。
一年間、俺に韓国語を教えてくれた人だ。

家族のような婆ちゃんに挨拶して、
俺は黄色い制服に身を包んでアパートを出た。
無事に志望校に合格して、今日。
待ちに待った入学式な訳なんだけど…

めっちゃ見られてるんだよね、俺。
わかるよ…
黄色のド派手な制服と俺のワカメみたいな天パが
ミスマッチだから目立つんだろうね。
遺伝させた母さんに文句言ってくれないかな。
(なまえ)
あなた
受付、ここですか?
生徒
生徒
あっ、そうです!
花をポケットに付けてくださいね!
受付票に名前を書くと、花を差し出された。
あぁ胸ポケットに刺すやつ。
頷いてから受け取ったら凄くガン見された。
そんなに見られると傷つくよお姉さん。
(なまえ)
あなた
…どうも。
空気に耐えられなくなってその場から逃げ出す。
やばい、周りが全員反日に見えてきた。
とりあえず会場に行こう、行きたくないけど。

会場に着くと、受講科別に並ぶらしかった。
実用音楽科…どれかなぁ。
人が群れているせいで全く分かりません。
ジョングク
ジョングク
あの…大丈夫?
(なまえ)
あなた
全然大丈夫じゃないです…
黄色い制服のイケメンが話しかけてきた。
人見知りオーラバリバリ出してるのに、
俺が立ち尽くしてるのを見て勇気出して
話し掛けてくれたっぽい。

…いい人やん。
(なまえ)
あなた
実用音楽科…どこですかね。
ジョングク
ジョングク
あ、こっち…
俺と同じだ。
そう言いながらイケメン君は歩き出した。

着いていけばいい?そういう感じかな?
取り敢えず俺はイケメン君に着いて行く。
ジョングク
ジョングク
ここ。
(なまえ)
あなた
ありがとうございます。
助かりました…。
会釈して列に並ぶ。
イケメン君も何故か横に並ぶ。
…え、一緒に並ぶの?
ジョングク
ジョングク
名前、なんて言うの。
イケメン君からイケメンな声が聞こえた。
もしかして俺に言ってます?
周りを見回す…うわ皆こっち見てる怖いわ。
(なまえ)
あなた
俺…?
俺は黒瀬 あなた。
ジョングク
ジョングク
ふぅん。
俺はチョン・ジョングク。
ジョングク君かぁ、イケメンな名前だな。
取り敢えずチョン君と呼べばいいのか。
(なまえ)
あなた
チョン君、さっきはありがとう。
俺の言葉にチョン君は顔を顰めた。
おおう、イケメンは顔顰めてもイケメンか。
でももうこれ以上の会話が思い付かない。
俺はそっと目線を外して会話を終わらせた。

…はぁ、黄色い世界が眩しいよ。
「新入生の入場です。」

アナウンスがなり、大きな扉が開く。
黄色い世界に黄色い悲鳴が響き渡る…カオス。

皆の鼓膜大丈夫?俺は大丈夫じゃない。
繊細な音が聴き取れなくなったらどうすんの。
ジョングク
ジョングク
あなた、眉間の皺。
チョン君は呆れた顔で俺の肩を叩いた。
え、いつからフレンドリーに切り替わったの君。
戸惑う俺を他所に、列はゆっくり進み始めた。
キャーとか、ワーとか、ピャーとか。
悲鳴の中に偶に混じる「ジョングク君!」の声。
隣を見れば眉間にシワを寄せたチョン君。
(なまえ)
あなた
チョン君、眉間の皺。
ジョングク
ジョングク
…ジョングクでいい。
ちょっとぶっきらぼうに返ってきた返事。
ジョングクでいいのね、そうなのね。
もしかして俺って友達認定されたの?
聞こうと思ったけど、やめた。
違かったら恥ずかしいし…周りもうるさいし。

椅子に座ると、ようやく入学式が始まった。
長い話を聞いている内に、
俺はいつの間にかウトウトしていたらしい。
「新入生が退場します」の声と揺さぶられる肩。

ハッと意識が戻ると笑いを堪えるチョン君。
(なまえ)
あなた
完全に寝てた。
ジョングク
ジョングク
俺に凭れて寝てたから知ってる。
初日から迷惑かけっぱなしでミアネヨ。
俺がそう言うとチョン君はまた笑った。
周りの悲鳴が大音量になる…チョン君人気者だ。
ジョングク
ジョングク
ほら、行くよ。
(なまえ)
あなた
はいよー。
立ち上がって会場から出る。
はぁ、外の空気って素晴らしいよね。
タラタラと歩く俺の手を引いて歩くチョン君。
あれ?いつの間に手を引かれてたのか。
(なまえ)
あなた
チョン君、俺歩けるよ。
ジョングク
ジョングク
ジョングクでいいって言ったろ。
グゥでもいいけど?
えぇ、じゃあグゥって呼ぼう。
チョン君って呼び方も可愛いと思ったけどな。
それにしてもグゥは俺の手を離さない。
まるで俺が迷子のように見えるよ、これ。
ジョングク
ジョングク
ほら、クラス着いたよ
(なまえ)
あなた
あんがと、グゥ…
周りから刺さる視線に疲れ果てた俺。
席順を見れば、俺とグゥは隣だった。
椅子に座ってようやく落ち着く。
(なまえ)
あなた
グゥ、人気者だね
ジョングク
ジョングク
あなたも大概だろ?
(なまえ)
あなた
俺は違う。
ワカメみたいな天然パーマが
黄色い服を着て歩いてるから
注目されてんの。
俺の言葉にグゥが吹き出した。
ちょっと失礼じゃなぁ〜い?
机に頬杖を突いて目線だけグゥに投げる。

もうやってらんない、どうせワカメだし。
ジョングク
ジョングク
あなた、自己肯定感低すぎ。
うりうりと俺の眉間を突き刺すグゥ。
コイツ、絶妙に力が強いぞ…

それにしても、教室中の視線が痛い。
(なまえ)
あなた
はぁ、完全にアウェイ…
ジョングク
ジョングク
ぶッ!ふ、ははは!
そんなこんなで初登校は終わった。
某ゲーム的に言えばこんな感じ。

【グゥ が 仲間 に なった !】