第57話

お別れ
552
2020/08/13 04:09
~亜嵐~


今日の撮影は、もう終盤に近づいていると言うことで、抽選で当たるポストカードの撮影だった。

これにサインも書いて応募してくれた人にプレゼントするらしい。

まぁ、よくあるやつだよね。




カードも、いくつか種類がある。
メンバー全員のと、数人のと、いろいろ。


かなり量があって、サイン大変そう、






カメラマン
OK! お疲れ様でした~。



カメラさんからOKが出たら、その日の撮影は終了。




あなた
・・・もう帰っちゃうのか、


ほらまた、可愛いこと言ってる。




白濱亜嵐
白濱亜嵐
もうちょっといるでしょ?
マネージャー
でもサイン書かなきゃだしなー。



うわ、最悪。



あなた
・・・ここで書いていけばいいのに。



小さく呟いたあなたちゃんの言葉を聞き逃さない俺。





白濱亜嵐
白濱亜嵐
よし、そうしよ。
マネージャー
え?
白濱亜嵐
白濱亜嵐
ここで書いちゃおうよ。
隼
賛成ー!
玲於
玲於
・・・亜嵐くん、w

あれからずっといじってくる玲於は置いといて、
ここでやれば一石二鳥な気がする。


仕事もちゃんとできるし、
・・・あなたちゃんと一緒に居れるし。



涼太
涼太
マネ、だめ?
マネージャー
えー、、亜嵐の無言の圧がすごいんだけど。(笑)
裕太
裕太
ええやん別にー。ここでも楽屋でもそんな変わらんやろ。
あなた
お願いします、お願いします、


視線の先には手を合わせて祈ってるあなたちゃん。


ほんと、いちいち可愛いんだって。






マネージャー
ちゃんとやるならいいよ。
白濱亜嵐
白濱亜嵐
よっしゃ。
チエさん
あなたちゃんも、仕事なんだから邪魔しないでね?
あなた
はいっ!しません!
チエさん
・・・無理だね。(笑)



てことで、それぞれ椅子に座って作業。


あなたちゃんは、、

白濱亜嵐
白濱亜嵐
何してるの?(笑)
あなた
・・・観察してます。



サイン書いてる俺らを双眼鏡で見てる。


なんで双眼鏡なんて持ってんのか知らないし、
観察とか意味がわかんない。(笑)







白濱亜嵐
白濱亜嵐
じゃあおいで?隣。

椅子を叩きながら言うとあからさまに照れてる。


あなた
む、無理です、っ


うん、言うと思った。




白濱亜嵐
白濱亜嵐
じゃあー、、ここは?


俺の2つ隣を叩く。



あなた
・・・もういっこ、
白濱亜嵐
白濱亜嵐
ここ?

3つ隣を指すと、小さく頷いた。

白濱亜嵐
白濱亜嵐
じゃあおいで。



そういうと、顔真っ赤にしてちょこんって座る。


白濱亜嵐
白濱亜嵐
これで頑張れるわ。
玲於
玲於
マネー!! 亜嵐くんがちゃんとやってませーん!

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