~あなた~
前回から3日がたち、最後から2番目の撮影。
呟いちゃうのもしょうがないじゃん。
もう、ほんとに会えなくなるんだよ。
・・・昨日チエさんが言ってたのってこのことか、
確かに私、もうダメになっちゃうかも。
その自信がどこから来るのかわからないけど、
亜嵐くんが来てくれるならどうでもいいや。
待って、、ほんとにほんとなんだ、、っ
・・・だって嬉しいんだもんっ
私には応援することしかできないから、
早く終わらないかなって考えながら待ってるの。
はぁ、玲於くん急に言ってくるから困っちゃう。
からかうのが上手だなぁ。
みんなスタッフさんの元に行ったのに、1人だけ残ってる。
・・・ち、近いぃ、っ
耳元で囁いて向こうに行っちゃう亜嵐くん。
・・・ドキドキし過ぎて、死んじゃいそう、
やっぱり好きだな、って、改めて実感した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!