~あなた~
受付のお姉さんに話しかける私。
・・・これじゃあコミ障だよ。
綺麗なお姉さんに、怪しい目で見られる。
・・・怪しいものじゃないんだけどな、?
待って、絶対伝わらない気がする。
・・・お姉さん、理解力すごいです。
奥からお姉さん達の話し声が聞こえた後、私は第一会議室に通された。
(それが会議ですね。)
ガチャ🚪
会議室に入ってきた社員らしき人。
広い部屋の中、私がちょこんと端っこに座ったのに対し、
その人は隣に座ってきた。
・・・隣はなくない(?)
私こういうの慣れてないよぉ、。
ガチャ🚪
え、まだ来るのか、
今度は偉そうな女性。
たじたじな私を見て、そう言ってくれた。
・・・この人が神様に見えてきた。。
さて、話し合うのはこの3人かな。
そう思った時。
ガチャ🚪
・・・え、、
・・・・・・・・・
じわっと溢れ出てきた涙が、頬を伝って落ちてくる。
心配してくれるのか近づいてきてる亜嵐くん。
・・・後ずさってる私。
なんで逃げちゃうんだろう。
いつもなら今すぐ駆け寄るのに。
自分から逃げてることを察知したらしい亜嵐くんが、
ごめん、、と呟いて下がる。
違うんだよ、
亜嵐くんのせいじゃないの。
亜嵐くんが、謝ることじゃないのに、っ
ごめん、、ごめんね、亜嵐くん、
あぁもう、私のバカっ、
私のバカっっ!!
唯一の女性の佐々木さんに手を引かれ、私は一旦外に出た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!