第4話

4話
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2019/10/06 06:12
ユン
ユン
も〜、ヨナ!どこに行ってたの?
ヨナ
ヨナ
ごめんなさい。アオがいなくなっていたから、探しに行ってたの。
シンア
シンア
…アオ。ヨナ困らせちゃ、ダメだよ…
アオ (ぷっきゅー)
アオ (ぷっきゅー)
プッキュー!
ハク
ハク
てか姫さん。あんたどこに行ってたんだ?よく迷わなかったな。
ヨナ
ヨナ
そういえば…
私はさっきなにも迷わずにただ真っ直ぐ進んでいた。
そしたらあの開けた場所に辿りついた。
今思えば、おかしいわね…
ユン
ユン
とりあえず、この森から早くでよう。また日が暮れたらたいへんだよ。
ヨナ
ヨナ
そうね
ユンがそう言うと、私たちはまた歩き始めた。
すると、今度は全く迷わずに、霧の森を抜けた。

なんとなく、ユキのことを言い出せなかった。
キジャ
キジャ
…ん?霧が晴れたぞ
ジェハ
ジェハ
ホントだ…もしかして、森をぬけたのかな?
ユン
ユン
やったねヨナ!もー二度と外に来れないかと思ったよ…
ヨナ
ヨナ
ええ、良かった。
ヨナ
ヨナ
…あら?
ハク
ハク
ん、どうしました?…あそこに家がありますね
ゼノ
ゼノ
こんなところにかー?
ジェハ
ジェハ
妙だね。近づいてみる?
アメ
アメ
誰だ。
ヨナ
ヨナ
きゃ!
アメ
アメ
…あんたら、ユキをかばってたやつ
ユン
ユン
あー!あんとき逃げたやつ!
アメ
アメ
フン。戦略的撤退と言って欲しいね
ユキ
ユキ
アメ…どうしたの?
ヨナ
ヨナ
あ、ユキ!
ユキ
ユキ
…ヨナ?
キジャ
キジャ
なぜ貴様が姫さまの名を知っている!
アメ
アメ
ユキ、こいつらの知り合いなのか?
ユキ
ユキ
…ヨナしか知らないよ
アメ
アメ
…ならばなぜこの女以外も迷いの森から抜けられた。
ユキ
ユキ
知らない。森がこの人たちを認めたんじゃない
アメ
アメ
そんなの、この数十年間なかったぞ。
ユキ
ユキ
しらないって。初めて森が認めた人達なんでしょ
ジェハ
ジェハ
あの〜…そっちで勝手に話進めないでくれるかい?
ハク
ハク
この森には何かがあんのか?迷いの森、さっきあんた達はそう言ったな
アメ
アメ
…とりあえず、ついてこい
そう言って、紫髪の少年はユキの手を引き歩を進めた
私たちはとりあえずついて行くことにした。
ヨナ
ヨナ
…あら、ここは…
昨日ユキと出会った場所…
私は野原に足を踏み入れる
ハク
ハク
…あだ!
ゼノ
ゼノ
いたいっ!?
ジェハ
ジェハ
あぁん♡
キジャ
キジャ
いたっ!
ユン
ユン
うぶ!
シンア
シンア
…!
アオ (ぷっきゅー)
アオ (ぷっきゅー)
ぷきゅ?
アオと私以外は、何故か野原に入れなかった。
まるで見えない壁にぶつかったように、ハクたちは痛みを訴える
アメ
アメ
…正式に認められたのはこの女だけか
ユキ
ユキ
…女じゃない。ヨナ。
アメ
アメ
…ヨナさんだけか
ヨナ
ヨナ
え?え?
ハク
ハク
おい!どういうことだよ!
ヨナ
ヨナ
な、なんで私とアオだけが入れたの?
ユキ
ユキ
…君たちの名前を教えて
ユン
ユン
…俺はユン。天才美少年だよ
キジャ
キジャ
キジャだ。覚えておくがいい
ジェハ
ジェハ
ジェハだよ。お兄さんって呼んでいいからね
ハク
ハク
…ハクだ
シンア
シンア
…シン、ア
ゼノ
ゼノ
ゼノはゼノだからー!
ユキ
ユキ
ユン、キジャ、ジェハ、ハク、シンア、ゼノ。
ユン
ユン
わぁ!
ユンは見えない壁に手をついていた。
壁がなくなったのか、勢い余って前に転んでしまう。
アメ
アメ
おいユキ!なんだってこんな大人数に構う。
ユキ
ユキ
…ヨナの仲間なんでしょ?
ヨナ
ヨナ
え?ええ、そうよ。
ユキ
ユキ
なら、悪い人じゃない。
アメ
アメ
お前はまた…簡単に人を信じやがって

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