第62話

幸せ
2,211
2020/06/13 14:37



こうして迎えた文化祭当日…



ランページとのコラボということもあってものすごい数のお客さんに来ていただいた

披露する曲は全部ランページの曲でそのうち今回はサークルのアレンジを加えた演出


歌はボーカル3人が生で歌ってくれる


ノキノキでは樹くんと2人で絡みの演出がある
もう既に私が追加メンバーになるということは発表されていた

SNSは怖くてほとんど見れていない…
樹くんにも無理して見なくていいよって携帯と睨めっこしていたら没収された
やっぱり批判の方が多いのかな、






あおい
よし!今日はあなたのことをちゃんと送り出そう!
あおい
私だってこんなにたくさんの人に見てもらうの初めてで緊張してるけど、みんなとなら大丈夫だから!
サークルの人
はい!
○○
はい!
あおい
じゃあ行くよ?
あおい
Are you ready?
サークルの人
おー!
かれん
おー!
○○
おー!








いよいよ始まる


ステージに行かなくとも外からの声援がすごいことはもう分かる


いつもなら緊張して死にそうになってるはずだけどそんな自分とはもうさよならした









あなた頑張ろうね
○○
うん!
忘れ物
○○
へ?
バンダナ、付けないの?
○○
…付けるw
うんw




私のバンダナ付けるの樹くんのお仕事になってきた…wでもなんかやる気が出るんだよね
首の後ろできゅって縛ったらよし!って




はい!完了
○○
ありがとうw
陣さん
ほなそろそろー
あおい
はーい


ボーカル3人が先に出る

ボルテージは最高超


壱馬
みなさんこんにちはー
壱馬
THE RAMPAGE from EXILE TRIBEです
ファン
きゃーーーー






そろそろパフォーマーの出番


緊張はしてない
でも…怖い

あの子が追加メンバーの子?って急にこの場が冷めちゃったらどうしよう…

そんなことが頭を過ぎる








でも…




私は踊りたいんだ
















よし。行こう
○○
うん





















ファン
きゃーーーー!!
ファン
あなたちゃーーん!
ファン
あの子があなたちゃん!?めっちゃかわいい!
ファン
ダンスうま!





びっくりした…


まだ名前しか公表していなかった私をあまりにも多くの人が応援してくれて

たくさんの人が私のことを認めてくれた





誰1人私を否定しなかった…



怖がってたのは自分だけだったんだ

ランページのファンは私が思ってるよりもずっとずっと優しくて、メンバーのことを考えてくれていて







○○
楽しい…




人の前でパフォーマンスをすることがこんなに楽しかったのは初めてで



思わずそう呟いた


自然と笑顔になれる、気持ちもこもる

















今、私最高に幸せ



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