こうして迎えた文化祭当日…
ランページとのコラボということもあってものすごい数のお客さんに来ていただいた
披露する曲は全部ランページの曲でそのうち今回はサークルのアレンジを加えた演出
歌はボーカル3人が生で歌ってくれる
ノキノキでは樹くんと2人で絡みの演出がある
もう既に私が追加メンバーになるということは発表されていた
SNSは怖くてほとんど見れていない…
樹くんにも無理して見なくていいよって携帯と睨めっこしていたら没収された
やっぱり批判の方が多いのかな、
いよいよ始まる
ステージに行かなくとも外からの声援がすごいことはもう分かる
いつもなら緊張して死にそうになってるはずだけどそんな自分とはもうさよならした
私のバンダナ付けるの樹くんのお仕事になってきた…wでもなんかやる気が出るんだよね
首の後ろできゅって縛ったらよし!って
ボーカル3人が先に出る
ボルテージは最高超
そろそろパフォーマーの出番
緊張はしてない
でも…怖い
あの子が追加メンバーの子?って急にこの場が冷めちゃったらどうしよう…
そんなことが頭を過ぎる
でも…
私は踊りたいんだ
、
びっくりした…
まだ名前しか公表していなかった私をあまりにも多くの人が応援してくれて
たくさんの人が私のことを認めてくれた
誰1人私を否定しなかった…
怖がってたのは自分だけだったんだ
ランページのファンは私が思ってるよりもずっとずっと優しくて、メンバーのことを考えてくれていて
人の前でパフォーマンスをすることがこんなに楽しかったのは初めてで
思わずそう呟いた
自然と笑顔になれる、気持ちもこもる
今、私最高に幸せ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。