紅中学校・・・
可もなく不可もない
極々普通の中学である
学生は騒ぎ、先生は知らぬふり
頭がいい奴は多いが何故か学力も平均より低く、脳みそは腐っている。
頭脳は良くても人間として劣等な奴が多い表面だけの模範生
「ッチ、胸糞悪いな」
それが彼女、進藤 紫衣美の裏人格、《エミ》の見解だった。
進藤紫衣美はこの紅中学校一年生。
表では笑顔を振りまくが、裏は見下し嘲笑う。
だが、それを感づかれないのが彼女の才能だ。
だが、それと引き換え、学力は全くない劣等生。
それを馬鹿にしてくるヤツがエミは嫌いだった。
だが、表人格の《えみ》は例え馬鹿にしてきたとしても友達や先輩、家族は好きだったのだ。
対立する二つの感情はいがみ合いながらつまらない日常を過ごしている
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴ると先生が授業を切り上げる。
そして騒がしくなった教室で少女は居たいか居たくないかわからない友達と嘘か本当か分からない笑みを浮かべる
半二重人格とは、
同じ人格だが、裏表がある。
つまりもう一つ人格がある事を自覚している。
どちらかが演じている可能性もあるが、どちらも本心である。
感情を横取りされたりするらしいが、
一般人にはいまいちパッとしない為か
ならないとその感覚は分からないとされている
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!