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第3話

表少女、悲憤
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2018/11/12 09:36
こんにちは、えみです。

多分、こうして話したことはないと思うけど、よろしくお願いします。

なんか、中二病になった気分だ。

えっと、今は国語の授業中でエミちゃんが受けています。

エミちゃんの書くノートはわかりやすいので良いんですよ!

そしてエミちゃんはツンデレなのです!

ちょっと冷たいけど、性格のいい優しい人や私には性格が丸くなるんです。

でも、性格の悪い人や合わない人とはギクシャクしたり、毒を吐いたりするんです

・・・

私達の周りに居る人は私達を見下す人が多いんです

エミちゃんだけが気付けるわけじゃなくて私もわかります。

それはきっと、勉強が出来ないのと私がいじりやすいキャラなのが悪いんです。

エミちゃんは人付き合いが良いとはちょっと言えないので、私が人と話す時の担当なのですが、

私は意識とかココロが弱いので責め寄って来られると、どうしても私が折れる事が多いんです。

最近はその時だけエミちゃんに手伝ってもらっているんですが、やっぱりうまくいかないんです。

本当はもっと私が強くなきゃ行けないのに、友達が私を見下しているという事実でもう泣きそうになったりしちゃって・・

でも、私には麻里奈達と絶交なんて出来ないし……

それをエミちゃんに言ったら、「はっ、お人好しが過ぎんだよ」って言われちゃいました。

でも、たしかに私はお人好しだと自分でも思います。

きっと私がいつも居るグループから私が消えても、多分いつも通りです。

いつも通り喋っていて、笑っている。

私は彼女達が羨ましいです。

ただ、頭がいいだけなのになんでも持っているような気がして、

私はかぞくも、勉強も、友達もうまくいかなかったのに

性格が悪いくせになんでも持っていた、

あの子が羨ましかった。

でもエミちゃんはちょっと違うみたいで、「アイツらは学力があっても人間力がまるで皆無だ。もし、学力と引き換えに人間力を売っぱらったんならアタシはそんなことしたくねぇな」って言ってました。

私も同じです。

確かに「ペンは剣よりも強い」と言いますし、学力と武力どちらが強いかと聞かれても私は答えられません。

でもそれと引き換えに《優しさ》を手放すくらいなら、

私はそんなことしたくないから。

でも所詮、世の中はお金です

学力も武力もどうでもいい、お金さえあれば生きていけます。

こんな理不尽な事が私達には生まれた時から背負わされている。

まぁ、世の中うまくいきませんからね


「じゃあ、ここわかる人いるー?」

おっと、かなり授業が進んでいましたね

エミちゃんはこういう時、進んで当てられようとはしません。

私もですけどね。

それにしても6時限目だからか、前にいる人もエミちゃんも眠そうです。

でも後、授業終了まで10分程度ですから先生も、もう黒板には書かないでしょうし、ちょっとぐらいウトウトしても平気でしょう。

今日は部活もないし、帰ったら何か、工作でもしようか?

なんて、エミちゃんの秘書になったみたい笑

(えみ、今日はこの間の人形の続きを作ろうぜ)

良いね!そうしよう!


私たちが何故二つに分かれてしまったのかは分からない

元々は一つだったのに

でも、戻りたいとは思えないんだ。

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