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第7話

7,ラッキースケベ?
5,592
2024/03/11 09:10



阿部side


今日は朝からお仕事の日。


現場までの移動車では朝が早いのもあって寝てる人がほとんどだった。


俺はと言うと隣に座る人からのセクハラで寝ようにも寝れない状況。

阿部亮平
ねぇ、やめて。
目黒蓮
んー?なにが?
阿部亮平
足触んのやめて。


俺の左側に座るめめは俺の左太腿に手を乗せてやらしく指を動かして撫でてくる。


内腿を撫でようとしてきたとこでペちっと軽く叩く。

阿部亮平
こら、やめてって。
目黒蓮
少しくらいよくない?最近阿部ちゃんに触れてなかったしさ。
阿部亮平
今じゃないでしょ?


めめの手を払うと、俺の膝の上にあった左手を取ってぎゅっと握ってきた。


そのまま指を絡めて恋人繋ぎにされ、親指ですりすりと撫でてきたり、指の付け根を擦ったりされる。

阿部亮平
手離してよ。
目黒蓮
阿部ちゃん冷たい。
阿部亮平
普通です。
目黒蓮
俺もみんなと同様優しくして?俺のこと嫌いなの?
阿部亮平
あ、もうそろそろ着くって。
目黒蓮
え、ちょ…待ってよ。
阿部亮平
手繋いだままだと降りれないから。


朝からしつこいこの男は本当にどうにかならないものだろうか。今そんな触れ合わなくても家に帰れば…、ね。時間はあるし。


手を離すとめめは残念そうな表情を浮かべる。そんなめめを放置したまま皆が車から降りていくのに並んで俺も降りた。


歩き出そうと1歩踏み出したところで突然後ろから抱きつかれる。

阿部亮平
わっ、…ちょっと。
目黒蓮
少しだけこのままでいて?誰もいないしバレないよ。


そう言って腰に回された腕に力を入れてぎゅーっとしてくる。


確かに周りを見渡しても誰の姿も見えないし、スタッフさんも先に行ってしまったみたいで近くには居なさそうだ。

阿部亮平
……30秒ね。
目黒蓮
ふふ、うん。


めめの頭をぽんぽんとしてやると嬉しそうにする。


喜び方犬じゃん。かわい…くないっ、めめが甘えてきて可愛かったなんて思ってないから。断じて。

阿部亮平
はい、終わり。
目黒蓮
もうちょっとだけ…
阿部亮平
だめ、早く行かないと。


めめの腕を振りほどいて片手を掴む。引っ張って歩くとなんだかんだ嬉しそうに大人しく着いてきた。










┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈












控え室ではいつものように皆1つの机に集まり最近の個人の話題や、趣味の話、買ったもの等各々話を盛り上げていた。

佐久間大介
あ、俺ら2位だ。
ラウール
ラッキーカラーは?
佐久間大介
緑!
ラウール
おぉー阿部ちゃんじゃん。


なんて俺の名前が上がってる声が聞こえてきて反射的にラウールと佐久間の方を見る。

阿部亮平
なんの話?
ラウール
ん?運勢占いだよ。星座で毎日占い上がっててね。ほら、


スマホ画面を見せてきて、そこにはランキング形式で今日の運勢が載っていた。


俺は……うわ、最下位って…。

ラウール
なんかランキング上だとさちょっと嬉しいよね。
佐久間大介
そこまで信じて無いけど気持ちな?笑
渡辺翔太
ねぇ、俺は?俺何位?
深澤辰哉
俺も何位〜?


皆聞き耳を立ててたのかぞろぞろと集まってきて、喜びの声とくそーっと言う悔しそうな声が聞こえてきた。

目黒蓮
あ、俺1位じゃん。
ラウール
えぇ〜いいなぁ。めめ1位だって。


へぇ、めめ1位だったんだ。こういうのあまり信じてないけど良かったんじゃない?なんて思いながらめめを見ると何故かめめもこっちを見てて目が合う。

阿部亮平
……っ、


その瞬間ゾワッと背筋が震えた。え、なんだろ。すごく嫌な予感がする。


最下位だったから?いやいや、あんな信用ない占いで一喜一憂しないって。


そして暫くしてスタッフさんに呼ばれた。


まずは着替えるため全員で衣装部屋まで歩いていく。着替えるための個室は数が限られてたから俺は先を譲って後から入ることにした。


ほとんどが着替え終わり出ていくのを見ながら少し待つと、俺のすぐ近くのとこからラウールが出てきて「ありがとね、阿部ちゃん。」と一言声を掛けてくれた。

阿部亮平
ううん、いーえ。


ラウールと交代で個室に入るとカーテンを閉めて着替え始めた。


ササッと素早く着替えを済ませ、個室を出る。近くにあった鏡で軽く髪を整えてると後ろからカーテンの開く音がして鏡越しで誰か確認をする。


そこにいたのはめめで、俺を見つけると近寄ってきた。

目黒蓮
阿部ちゃんさっきのやつ何位だった?
阿部亮平
……最下位ですけど。
目黒蓮
あれ、そうなの?
阿部亮平
めめは1位だったらしいじゃん。良かったね、俺はあんまり占いとか信じてな…っ、


髪を整え終わったからドアへ体を向き直って歩き出そうとした時何故かツルっと足が滑って体が前に傾く。

阿部亮平
あっ…、


咄嵯に手を伸ばすもそばに掴むものがなくそのまま倒れ込んだ。……はずだったのが、手を後ろに引っ張られ勢いよくめめへと引き寄せられる。


助かったと思ったのもつかの間、めめも足を滑らせたらしくそのまま2人で後ろに倒れた。


ばたんっ!!と大きな音がなり、反射的に俺はぎゅっと目を瞑る。


でも……あれ、全然痛くないし、俺何かに座ってる…?

目黒蓮
ん…あべ、ちゃ…、


自分の下から声が聞こえてきて恐る恐る顔を下に向けた。

阿部亮平
えっ…?


めめの顔…踏んでる…?


なぜか顔の上に乗っかるように座っていて、どうやらめめがクッションになってくれたおかげで俺は怪我をしなかったらしい。


俺は無事でもめめが大変なことになってしまったと慌てて退こうと立ち上がるため足を曲げた時、ぎゅっとお腹に腕を回され立てなくなった。

阿部亮平
は、え?…めめ?何してんの…っ?
目黒蓮
待って、動かないで…このまま、


いや、何言ってんの?顔面に座ってるなんて、モデル…違う、うちのグループのビジュアル担当国宝級イケメンの顔面お尻で潰してるなんて…っ!

阿部亮平
お、お尻で踏んじゃってるからっ、…めめっ!
目黒蓮
いいっ、…もう少し…堪能させて…
阿部亮平
たん、…は?


堪能?ほんとに何言って…?


とりあえず退かなきゃと足を踏ん張らせるけど全然ビクともしない。


するとすぅーっ、と音とともにお尻が涼しくなって思わず声が出た。

阿部亮平
ひっ…!?
目黒蓮
ん……はぁ、最高…


え?なに、今めめ…匂い嗅いだ…?


びっくりして腰を浮かせるけど着いてくるように顔が追ってきてお尻に埋められてる感覚がする。

阿部亮平
待って…、めめ…この状況で匂い嗅いだ…?
目黒蓮
うん…幸せ…♡
阿部亮平
え、嘘でしょ…?やめてっ、いやっ、!


お尻に生暖かい息がかかる。めめの鼻が当たってるのは分かるし…もう馬鹿みたいに恥ずかしい。


めめの頭をぐいっと下に押すようにして抵抗するも全く離れる気配がない。

阿部亮平
やだやだ、離してっ!
目黒蓮
無理、もっと…
目黒蓮
こんな機会滅多に無いんだから。
阿部亮平
ちょ、ほんとにやだっ!…んぁ、
目黒蓮
…はぁ、やば…、んは…っ♡


もう訳わかんない、今の俺らの体勢も見るからにやばいし、誰か入ってきて見られたらなんて言い訳すればいいのか…。早く引き剥がさないと、そう思うのに力が入らない。


俺を拘束する腕の力を強めてぐりぐりと顔を押し付けるようにしてくるめめに抵抗する術もなくされるがままになってしまう。

阿部亮平
ぁ…や、ほんとに…っ、やめてっ…て!


最後の力を振り絞るかのように俺のお腹に巻きついてためめの腕を思いっきりつねってやった。


すると力が緩んでその隙に後ろに尻もちをつき這うようにして下がって距離を取る。

目黒蓮
いってぇ…、
阿部亮平
はぁ…ほんとっ、ばかじゃないの…?


まだじんわりと変な感じがするお尻を抑えてめめを睨みつける。めめはそんな俺を見て嬉しそうな表情を浮かべた。

目黒蓮
いや…ごめんね?助けたつもりがラッキーな事起きちゃったからさ。
目黒蓮
まさか阿部ちゃんのお尻が顔面くるとは思わなかったよ。


転けそうになったところを助けてくれた事と庇ってくれた事にほんとはお礼を言いたいけど…、あんな匂い嗅がれてそんな気失せた。

阿部亮平
ほんと変態…!
目黒蓮
仕方ないじゃん、そんな怒んないでよ。
阿部亮平
怒らせたくないなら、人の尻の匂い嗅ぐな…っ!
目黒蓮
それは無理。だって阿部ちゃんのだから。
阿部亮平
……っ、


こんな淡々とよくそんな変態発言できるな。


変態なのは分かってたはずなのに、いつも想定外な事ばっか、今日は特に運が悪い。


てかこれさっきの占い当たってるんじゃないの?最下位だったし。


悶々とそんな事を考えてると、いつの間にかめめが目の前まで来てて腰に腕を回された。

阿部亮平
うわっ、も…やめてよ…っ、
目黒蓮
そんな逃げないでよ、悲しい。
阿部亮平
人のケツ嗅いでたやつからは誰でも逃げるわ。
目黒蓮
阿部ちゃん口悪くなってる。
阿部亮平
誰のせいだよ。


めめはふっと笑うと耳元まで口を近づけてきた。
そして甘い声で囁くように言う。

目黒蓮
そんなこと言って…気持ちよくなってたじゃん。えっちな声だして、
阿部亮平
…はっ?
目黒蓮
阿部ちゃんも…興奮してたでしょ?


お尻を撫でられながら言われて体が震え反応してしまう。咄嗟にめめの肩を押して離そうと試みるもびくともしない。

阿部亮平
してないし!ちょっと……ふざけな…っ、
目黒蓮
ふざけてないよ。俺もう…


ジリジリ距離を詰められて壁ドン…ていうかほぼゼロ距離になり、めめの体が密着してくる。


ぐりっと足に何か硬いのがあたり、えっ?と声が出た。

目黒蓮
勃っちゃった…♡
阿部亮平
ぇ…は?
目黒蓮
阿部ちゃん…
阿部亮平
いやっ、まっ、て…めめっ、


首筋に顔を埋めて吸い付くようなキスをされる。舌で舐められゾワッとした感覚に身震いした。

阿部亮平
ん…っ、待って…!


なに仕事場で盛って…!やばい、止めないと!


そう思ってるのに手は全然動かずめめを引き剥がせない。

阿部亮平
だめ…っ、ほんとに…、


終わった…。そう諦めかけたその時めめの後ろに人影が見えた。

向井康二
こらっ!!何してんねん!


そこには康二がいて、めめの頭をチョップして引き離してくれた。めめは何故かきょとんとした顔で康二を見つめている。

目黒蓮
え?何でいるの?
向井康二
何でって…遅いから見に来たんや。そしたら阿部ちゃん襲ってるし、…場所分かっとるんか?
向井康二
ほんまにめめは…。もう退いてやりぃ、阿部ちゃん可哀想やん。


体は離れてもまだ俺の上から退こうとしないめめを無理やり引っ張って立たせて退けてくれた。

目黒蓮
…だって阿部ちゃん可愛かったんだもん。
向井康二
だとしてもあかんやろ。
向井康二
阿部ちゃん、大丈夫か?災難やったな。


手を差し伸べてくれた康二の手を取って立ち上がると、ムッとした顔でめめが近寄ってきた。

目黒蓮
阿部ちゃん。
阿部亮平
…なにっ、


いきなり腰を掴まれ引き寄せられ、耳打ちされる。

目黒蓮
また後で…ね?
阿部亮平
…っ、ばかじゃ…ないの、
目黒蓮
ふはっ、


ドンッと体を押して距離をとるとめめは満足気に笑って控え室を出ていった。

阿部亮平
はぁ…、ほんとに。
向井康二
あ。阿部ちゃんここ付いてんで。


そう言って康二は俺の首筋辺りを指差してくる。

阿部亮平
え?なにが?
向井康二
めめにキスマ付けられてる。
阿部亮平
はぁ!?
阿部亮平
嘘でしょ…今から撮影あるのに…っ!?
向井康二
…後でメイクさんに頼んでコンシーラーかなんか貸して貰って隠すしかないな。
阿部亮平
あー…もう。
向井康二
今日1日は阿部ちゃんいい事無いかもな。
阿部亮平
え?…なんで?
向井康二
さっきの占いのやつ。めめが今日の運勢1位やろ?阿部ちゃん最下位やったやん。やから…ねぇ。
阿部亮平
まじで最悪じゃん…。


はぁ…とまたため息を吐きながら俺は鏡で確認しながら自分の首を触った。…確かにめめが付けたであろう跡が残っている。

向井康二
まぁ、頑張りや。今日1日は俺も阿部ちゃんのそばおるよ。
阿部亮平
ありがとう…心強いよ。


なんて言ってたのが裏目に出たのか、その後のセクハラと変な絡みに俺が耐えきれずに再びキレるまで時間はかからなかった。







え、前回の更新8月ってやばくないですか?


半年以上前?


頭おかしいぐらい待たせてしまってる。ほんとに申し訳ないです。すみません。


あと更新する度に🖤の変態度上がってる気がする。
私は変態であればあるほど好きなんですけど、どんどん変態度グレードアップさせても大丈夫ですよね?


それではまた次の更新いつになるか分かんないですが、気長に待ってもらえると嬉しいです🙇🏻‍♀️

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