第4話

4, 甘さには耐性ゼロ
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2023/04/22 08:26



目黒side


はぁ〜、俺今生きてる人間の中で誰よりも幸せな気がする。いや、幸せだわ。


だってさ、今の俺の状況見てみてみんな。
阿部亮平
めめ…めめ、どこ見てるの?
阿部亮平
こっち見てよ。

ほら、今俺の腕にぎゅーって抱きついてきてる阿部ちゃん。


いつもの阿部ちゃんじゃ考えられないよね?
なんでこんな風になってるのかは、……
目黒蓮
阿部ちゃんそろそろ水飲んだら?
目黒蓮
酔ってるでしょ?
阿部亮平
酔ってないし…。
目黒蓮
んふ、酔ってないの?

とろんとした顔して酔ってないって言い張る阿部ちゃん。それ酔ってるんだよ?


そう。今俺達はメンバーとご飯食べに来てて、最初は全然シラフだったんだけど、いつの間にかお酒を飲み始めて、気づいた時にはもうベロベロに酔っちゃった阿部ちゃんが出来上がっていた。


普段は阿部ちゃん自分がお酒弱いの知ってるからなかなか飲まないんだけどこういう場所だと飲んじゃうらしく、阿部ちゃんは気づいてないのか絶対甘えて来てくれるんだよなぁ♡
目黒蓮
可愛いね〜、阿部ちゃん♡
阿部亮平
可愛くない…
目黒蓮
可愛いよ、ちょー可愛い。
阿部亮平
俺可愛くないもん。…めめは…かっこいいよね。
目黒蓮
え?ほんとに?
阿部亮平
うん…。…好きだよ…?
目黒蓮
…俺も好き。

上目遣いで見つめられて思わず好きって返しちゃったけど、やっぱり素直に甘えて来る阿部ちゃんには耐性ないな…。なんか、心臓ギュッてなる。
佐久間大介
おいこらお前ら、イチャイチャすんなら家でしろ〜。
渡辺翔太
だから言ったじゃん。こいつら絶対イチャつくって。

佐久間くんが声を荒げて言った言葉に続くようにしょっぴーが言う。そんな2人を他所に舘さんがお酒を煽りながら口を開く。
宮舘涼太
まぁまぁ、今日は許してあげようよ。
宮舘涼太
最近目黒忙しかったらしいし、こうやって会える時間も少なかったらしいし。
宮舘涼太
大目に見てあげよ?
目黒蓮
舘さん…

優しい、でも舘さんの隣に座るしょっぴーは眉間に皺を寄せて嫌そうな顔してる。そんな顔して見なくてもいいじゃん。
渡辺翔太
…今日だけな。
目黒蓮
ありがと。しょっぴーもイチャイチャしたいなら舘さんに甘えたらいいじゃん。
渡辺翔太
は?お前喧嘩売ってんの?
宮舘涼太
こらこら。翔太、怒んないの。
阿部亮平
…めめぇ…
目黒蓮
ん?どうしたの?

急に阿部ちゃんが俺の名前を呼びながら首元に顔を近づけてきた。


なんだと思って見ていると、カプっと噛みつかれた。
目黒蓮
あ、ぇ?……えっ!?

びっくりして腕を掴むと、阿部ちゃんはそのまま俺の首筋を舐めた。ゾクっと体が震えて変な気持ちになる。
目黒蓮
あ、あべ、ちゃ、ん…っ?
阿部亮平
えへ、めめ顔真っ赤だね?
目黒蓮
いやっ、え?阿部ちゃん…?

珍しすぎる行動に頭が回んない。にこにこ笑ってる阿部ちゃんはまた俺に抱きついて来た。
阿部亮平
めめ…ぎゅ…、してくれないの?
目黒蓮
します。

もう無理。理性ぶっ飛びそう。


阿部ちゃんのこと抱きしめると、嬉しそうにして俺の胸に擦り寄ってくる。ちょっと待って、可愛すぎない?
目黒蓮
阿部ちゃん…誘ってる?
阿部亮平
ん…?

また俺を見上げて首を傾げる。その仕草だけでドキドキしてしまう。


なにこれ、俺試されてんの?
阿部亮平
ねぇ、めめ。
目黒蓮
はい、なに?
阿部亮平
いつも嫌いだなんて言ってごめんね。
阿部亮平
ほんとは大好きだから。

阿部ちゃんの言葉を聞いて数秒フリーズする。そして、やっと理解すると一気に顔が熱くなる。


なんなんだろ、この言葉にできない感情。
阿部亮平
めめ…?
目黒蓮
好き、俺も好き。大好きだよ。
阿部亮平
ふふ、知ってる。

いつもはメンバーの前でイチャつくの嫌がるくせにお酒入ると変わるんだよな。逆に阿部ちゃんの方から来てくれるからまじでご褒美だわ。
阿部亮平
めめ、ん…。

俺の方を見て目を瞑る阿部ちゃん。


これは…、キス待ちの顔だよね?
目黒蓮
可愛い…♡

瞼を閉じて少し唇を尖らせている阿部ちゃんが可愛くてじっとただ見つめてるとゆっくりと目を開けて不満そうな顔をした。
阿部亮平
なんでちゅーしないの…
目黒蓮
可愛すぎて見惚れてた。
阿部亮平
可愛くないって…
目黒蓮
可愛いよ。ほら、もっかいさっきの顔して?

さっきと同じ様に瞳を閉じる阿部ちゃんの頬に手を添えて、ちらっと横を見るともう誰もこっちを見てない、というか視界に入れないようにしてた。


じゃあ今は誰も見てないっていうことで。


阿部ちゃんの後頭部に手を添える。そのままゆっくり近付いて、軽く触れるだけのキスをした。
阿部亮平
ん、めめ…もっと…
目黒蓮
もっとしたいの?
阿部亮平
うん、…だめ?
目黒蓮
だめじゃないし、俺もしてあげたいけど…
阿部亮平
けど…?
目黒蓮
これ以上したら我慢できなくなっちゃうから…、続きは家帰ってからしよう?
阿部亮平
んぅ…わかったぁ。

よし、ここで我慢できた俺偉い。


お酒のせいで普段より幼くなってる阿部ちゃんは素直に言うこと聞いてくれるから助かる。


てか俺がもうキャパオーバーだから。


すると、俺の服を掴んでクイクイッと引っ張ってきた。
阿部亮平
めめ、お水飲みたい。
目黒蓮
ん?うん。そこにあるよ?
目黒蓮
あ、飲ませてあげようか?

普段なら絶対嫌だって断られるような事なのに阿部ちゃんは首を縦に振った。
阿部亮平
あ…。

小さな口を開いて俺を見る阿部ちゃん。


お望み通りお水を飲ませる為にコップを傾けてあげると、阿部ちゃんは一生懸命に俺の手を支えてコクコクと水を飲んだ。


少し口から溢れて首筋に伝っていく水が妙に色っぽく見えてしまう。
阿部亮平
ありがと…めめ。
目黒蓮
ううん。もういらない?
阿部亮平
うん、いらない。

お酒でぽわぽわしてるのほんと可愛いな。今だったらなんでも素直に受け入れてくれそう。
目黒蓮
ねぇ、阿部ちゃん。
阿部亮平
ん…?
目黒蓮
阿部ちゃんってさ、俺のどこが好き?
阿部亮平
めめの好きなとこ…?
目黒蓮
そう。全部って言ったら怒る?
阿部亮平
ん〜…と、かっこよくて、優しくて、頑張り屋さんで…

素直につらつらと俺の良いところを言う阿部ちゃんはいつもなら絶対に言わないような褒め言葉まで言ってくれた。
阿部亮平
いつも俺のこと気にかけてくれて…好きって言葉ちゃんと伝えてくれる。
阿部亮平
そんなめめが、俺は好きだよ。
目黒蓮
そっか…嬉しい、ありがとう。
目黒蓮
じゃあ、あともう1つ。こんな俺も好きなの?

阿部ちゃんの後ろに手を伸ばして腰からお尻に手を這わすとピクッと反応した。
阿部亮平
ん…っ、めめ…?
目黒蓮
阿部ちゃんのことすぐ触りたくなっちゃう俺も好きなの?
阿部亮平
……

黙ってしまっている阿部ちゃんは顔を赤くして恥ずかしそうに俯いている。


その顔が見たくて顎を掬い上げて上を向かせると目が合った。
阿部亮平
……すき…だよ。
目黒蓮
ん?聞こえなかった。もう一回言ってくれなきゃやだ。
阿部亮平
やだ…って、
目黒蓮
お願い、聞かせて?

阿部ちゃんの耳元で囁くように言えば、肩がビクッとなってまた真っ赤になる。
阿部亮平
…す、き…だから…っ
目黒蓮
だから…?
阿部亮平
めめだから…、めめがあんな風に触ってくるの俺にだけだし、…嫌じゃない…
目黒蓮
へぇ…

今までのやつもほんとは嫌じゃなかったってことか。
やだやだって言ってたの照れ隠しだったんだね、可愛い。
目黒蓮
変態な俺も好きなんだね?
阿部亮平
ん…、

小さくこくりと首を縦に振る阿部ちゃんを見て、ニヤける口角を必死に抑える。


背中に回してた手をするっと服の中に入れると、阿部ちゃんはびっくりしたのか俺の腕を弱々しく掴んだ。
目黒蓮
あれ、阿部ちゃん恥ずかしく…

照れちゃったかと阿部ちゃんの顔を見ると、潤んだ瞳で睨みつけられた。
阿部亮平
めめ…えっち。

このアングルからの阿部ちゃんの破壊力が凄すぎてまたフリーズする。


こんな可愛い顔で言われて興奮しないやついない。


うん、もう持って帰ろう。
目黒蓮
ごめん、もう無理。

阿部ちゃんの手を掴んで舘さんの方を見ると、察してくれたようで、個室のドアを開けてくれた。
宮舘涼太
今回は俺らが出すから、目黒達はいいよ。
目黒蓮
すみません。ありがとうございます。
阿部亮平
めめ…帰るの?
目黒蓮
阿部ちゃん、おんぶか、抱っこどっちがいい?
阿部亮平
…おんぶ、
目黒蓮
了解。

阿部ちゃんをおんぶして居酒屋を出ると、外は寒かったけど阿部ちゃんのおかげで全然気にならなかった。
阿部亮平
んふ、めめあったかい…
目黒蓮
阿部ちゃんも温かいよ。

今日飲んでた場所から阿部ちゃん家が近くて良かった。


阿部ちゃんの家に着いた頃にはもう日付が変わっていた。
目黒蓮
着いた。阿部ちゃん鍵取れる?
阿部亮平
ん…かぎ、

ポケットから取り出したキーケースの中から1つの鍵を取り出して俺に差し出してきた。
阿部亮平
…開けて?
目黒蓮
うん、…よっと、

阿部ちゃんをおぶったまま部屋に入ってベッドに寝かせてあげる。


水を持ってきてあげようとすると、手を引っ張られて阿部ちゃんの方に倒れ込んだ。


そのまま首に腕を回されてキスされる。
阿部亮平
めめ…しないの?
目黒蓮
阿部ちゃん…?
阿部亮平
はやくしたい…。めめがほしい…。
目黒蓮
っ、…可愛いこと言うじゃん、
阿部亮平
ねぇ、めめ…?

甘えた声で俺を呼ぶ阿部ちゃんの声に理性なんてものは簡単に崩れていった。


顔を近づけてくと目を瞑った阿部ちゃんに触れるだけのキスをして顔を上げる。
阿部亮平
……
目黒蓮
阿部ちゃん…

目を閉じたままの阿部ちゃんに声をかける。
阿部亮平
……

……ん?あれ、全然目開けないな。


それに、なんか呼吸の音がおかしいような気が…
阿部亮平
…すぅ…
目黒蓮
え、阿部ちゃん?…阿部ちゃん、
阿部亮平
すー…、…
目黒蓮
あ、え…寝てる?

規則正しい寝息が聞こえてきて、どうやら阿部ちゃんは眠ってしまったらしい。


まじ、かぁ…。
目黒蓮
俺もう、阿部ちゃんのこと抱きたいんだけど…起きてよ。
阿部亮平
…すぅ、…すぅ…
目黒蓮
嘘でしょ、阿部ちゃぁん…

声をかけても全く起きる気配はなく、ただただ気持ちよさそうに眠る阿部ちゃんが可愛くて愛おしくて。
目黒蓮
こっちはスイッチ入ってたのに…。

綺麗な顔して眠る阿部ちゃんの頭を撫でると、ん…、と少し反応して微笑む。


そんな阿部ちゃんがまた可愛くて、このまま襲ってしまいたいという欲を抑えつつ、俺はシャワーを浴びに浴室に向かった。


襲わずに耐えた俺まじで偉いよね。


明日の朝、阿部ちゃんに沢山褒めてもらおう。







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