第14話

#13
51
2018/11/17 16:29





















.
燐
なーに泣いてんだよ
あなた

燐…








燐に抱きしめられていた。






先輩(夏向さん)
先輩(夏向さん)
((あなたちゃん…??








.
あなた

ちょっと…燐っ離してっ

燐
何で泣いてんのか言ったらな。
あなた

別に泣いてないっ

燐
泣いてんじゃん。
なに、電話の相手に泣かされたんか。代わって??



そー言って勝手にあたしの手から奪われたケータイ…。






何故か燐と夏向さんが話してる。







あたしはそれをただ眺めることしか出来なかった。






燐
お前なんなの。あなたのなに。
先輩(夏向さん)
先輩(夏向さん)
((~~~~~~~~~
燐
だったら何で泣かせてんの。
燐
本気なんだったら普通泣かせるよーなことしねーだろ。
燐
酒入ってたからとか言い訳だろ。自分のこともコントロール出来ねぇくせにデカい口叩いてんじゃねーよ。
燐
お前じゃあなたを幸せになんて一生出来ない。もしお前と付き合ったらあなたが壊れる。
燐
どーせすぐ言い訳するんだろ。
燐
もぉ二度とあなたに近づくな。これ以上、あなたを傷付けんな。
燐
あなたは俺が幸せにする。
あなた

燐…







燐は、それ以上なにも言わず、電話を切り、再びあたしを抱きしめた。







あなた

燐。ありがとう。ごめんね…(ニコっ

燐
無理して笑ってんじゃねーよ。何年お前のこと見てきたと思ってんの。
あなた

ごめん…。

その瞬間、何かが切れたように溢れてくる涙。




あたしが泣き止むまでずっと抱きしめてくれていた燐。









燐の香水とタバコの微かなかすかな匂いで、





安心したのか、泣き疲れたのか、夢の世界に連れて行かれた…












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