第13話

バウエ
33
2022/02/13 09:21
組織の人間としてずっと生きてきたわけだが、俺は誰も信用したことはなかった。
誰かとチームを組まされても仲間を信用せず、単独行動を心がけてきた。
それは、裏切りにあいたくないから。
裏切りは残酷だ。裏切られた当人は心に深い傷を負い、裏切った本人も決していい心地ではない。
だから誰も信用しなかった。そう、あくまでも過去形だ。
それは、あいつが俺を変えてくれたから。
チナチョコ・バウエ
はあ、はあ......
???
ふむ、だんだん弱ってきたな
チナチョコ・バウエ
こんなことして、ウルティモはなにするつもりだ
???
それは言えんな
チナチョコ・バウエ
この......糞が
俺のスタンドは破壊力がない。だからあいつをぶっ飛ばすことはできない。
チナチョコ・バウエ
やってみるか
俺はスタンド『チェリーボーイ』を上空へと飛ばし、ポーリエフリスを探した。
案の定、あいつはいた。射程距離は陽炎が見える範囲まで。十分届くはずだ。
チェリーボーイの能力で陽炎を操り、ポーリエフリスに文字を見せた。
サッカルガッカル・ポーリエフリス
バウエ? 
???
貴様ッ!! 何をしたッ!! スタンドをここに呼べッ!! 
チナチョコ・バウエ
フッ、俺よりも強いやつが来るぜ。すぐにな
すぐにくる。そう信じているのだ。
サッカルガッカル・ポーリエフリス
バウエッ!!
チナチョコ・バウエ
やっぱり来たぜ
???
くそッ! 
サッカルガッカル・ポーリエフリス
バウエ、そいつがウルティモのメンバーだという可能性はいくつだ? 
チナチョコ・バウエ
俺が計算した結果、100%だ
???
コイツァッ!! 
サッカルガッカル・ポーリエフリス
『リバティースピリット』
現れたのは、右腕に矢を宿した人型のスタンドだった。
サッカルガッカル・ポーリエフリス
ラッシャラシャラシャラシャラシャラシャラシャラシャラシャラシャラシャラシャァッ!!! 
サッカルガッカル・ポーリエフリス
ラッシャーレ(去れ)

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