重岡くんが買ってきたクレープは何故かひとつ 。
「 あれ ? 食べないの ? 」
重岡 「 ええからええから っ 」
「 ふ 〜 ん 、 いただきます っ 」
重岡 「 どーぞ 」
... え 。 うそ 、
「 ... 美味しい っ 」
重岡 「 やろ !? めちゃくちゃ美味しいねん 〜 」
「 食べたらいいのに 、 重岡くんも 」
重岡 「 俺はこっち 〜 」
そう言うと、重岡くんの顔が近づき、びっくりして目を瞑った 。
重岡 「 なにしてるん?( 笑 ) 」
「 ... へ? 」
なぜか重岡くんの指にはクリーム 。
重岡 「 口に付いてたで、クリーム 」
「 え 、ごめん 。 えっと 、 ティッシュ ... 」
クリームを拭くためのティッシュを探そうとしたけどそれはもうとっくに遅かった 。
重岡 「 俺はこれが食べたかってん 」
ぺろっと 指についたクリームを舐めた。
「 ... へ 、 」
うんま 〜 ! って喜ぶ重岡くん 。
普通に買った方が良かったのに 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!