バタンッ
息切れをする私の横でテオくんとじゅっくんが笑う
それから私とテオくんの関係や私の事を話していつの間にか時間が過ぎていた
いやいや、真顔でそんな事言われても
もう外も真っ暗だし…
じゅっくんの家を出て帰り道をテオくんと歩く
私がテオくんと目を合わせて笑顔でそう言うと
テオくんが足を止めた
テオくんは少し黙ってから
言葉を選ぶようにゆっくり口を開く
何を言ってるんだ私は
ちょっと調子に乗りすぎたかな?
テオくんが急に私の腕を引っ張って路地裏に連れ込む
ふわっといい香りがして唇に暖かいものが優しく触れた
そのままテオくんに手を引かれてタクシーに乗った
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ニコニコしてるテオくんを見て察したのかじんたんが少し笑いながら
…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。