第34話

34
6,550
2020/11/29 10:30
五条
五条
スイマセンデシタ…モウシマセン
そう言ってあなたに頭を下げる五条は至る所にたんこぶを作っている。ほとんど硝子によって作られたたんこぶだがその他の人からも色々言われたらしい。
家入
家入
謝って済むなら問題なんてねぇんだよ屑野郎が…能無しにするぞ?
まだ怒りが鎮まっていない硝子はあ゛ぁ゛ん?とメンチを切っている。
そんな硝子を止めるようにあなたが口を開いた。
夢主
まぁ…私も嫌だった訳じゃない…です…か…ら/////
最後の方は聞こえなかったがまぁ硝子を宥めているのだろうと深追いはしないでおいた。夏油も悟が素直に膝を着いて謝っていることの珍しさに許すとまでは行かなくても注意するだけでいいのでは?と思い始める。

あなたに宥められた硝子はあなたに連れられ自販機に行ったようだ。


するといつの間にか悟が隣に座っていた。
そしてあなたと硝子がいないことをいいことに小さな声で語り始めた。
五条
五条
傑…
夏油
夏油
何だい悟?
五条
五条
昨日さ…あなたをぶち犯す夢見ちった
夏油
夏油
……
前言撤回だ。五条 悟は今ここで硝子の手によって燃やし尽くされた方がいい。

そう思い硝子を呼ぶ。

先程の話の内容をできるだけオブラートに包んで伝えると般若の面をしたかのような形相で五条を睨みつけ…あとはご想像にお任せするよ。

その後五条は首に「私はあなたでいやらしい事を考えました」と書かれたプレートを提げて一日をすごしたとか過ごしてないとか。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
五条
五条
…酷い目にあった
寮の部屋に戻り首にかけられたプレートを外す。自業自得なのはわかっているが止められるわけがない。

五条 悟は欲に従順な男なのだ。


服を脱ぎ捨て洗濯機に放り込む。
脱衣所から風呂場に入りシャワーを浴びる。
シャンプーを泡立て髪を洗ってその後体を洗う泡を流して浴槽に溜まったお湯に浸かる。
一日蓄積された疲れが癒されていく。
体が温まったのを感じて湯船から上がり脱衣所に用意されたバスタオルで水気を拭き取った。髪の毛も適当に拭くとバスタオルを首にかけベットに腰かけテレビをつける。


コンコン


ノックの音にビクリと肩を震わす。
傑か?と思ったが違うようだ。傑はノックをしない。
ノックをする奴といえばあなたくらいしかいない。昨日の今日で何故?と思ったがドアに近寄ってドアノブを回す。


そこには湯上りのあなたがいた。


心做しか頬が上記しているようにも見える。あなたは下を向いたままもごもごと恥ずかしそうに口を開い
夢主
は…話が…あって
あなたの可愛さに突き離すことも出来ずに部屋に迎え入れた。理性と睨み合いながら平常心を保つ。最強の理性は最強と意味のわからない事を頭の中で復唱しながらあなたの手を引いてソファに座った。
五条
五条
話って…何?(まさか別れ話じゃないよね!?絶対嫌だ!別れたくない!ずぇーーーたい嫌!もし別れるとか言ったら三日三晩抱き潰すッ!)
表面上は平常心を保っているが中身までは無理だったらしく心臓が嫌に煩い。
下を向いたままのあなたがゆっくりと口を開く。
夢主
あ。あのその〜…エッチのことなんですけどッ…い、嫌じゃない…です!…から…
勢いよく顔を上げそう言い放ったあなたに五条は呆気に取られる。そしてフリーズする。頭の中であなたのセリフが繰り返される。
五条
五条
…いいの?
きっと耳まで真っ赤であろう顔を手で隠しながらそう聞く。
夢主
ふぇ!?あ、あの…もも、ももももう少しだけ待ってもらえると…う、嬉しいですッ!!
五条
五条
待つよ…めっちゃ待つ!いつまでも待っちゃう!
五条は真っ赤になったあなたを抱きしめて熱を孕んだ額にそっとキスをした。

プリ小説オーディオドラマ