第2話

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2020/11/06 12:19
五条
五条
えぇ〜…また任務ぅ〜?
小鳥がさえずる晴れた空に気だるげな声が響く。
声の主は呪術界最強と呼ばれる五条悟だった。
夏油
夏油
仕方ないよ…呪術師なんだから
愚痴愚痴と駄々をこねる五条を宥めるのは、同じく最強と呼ばれる夏油傑だ。五条悟の唯一の親友とも呼べる存在だ。
五条
五条
まぁ〜行くけどさぁ、帰りにスイーツ食べて帰ろ〜?
そう言いながら五条は歩きだした。

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五条
五条
ねぇ…今日の任務ってなんだっけ?
夏油
夏油
うーん…呪霊相手じゃないとは聞いてたんだけど、この屋敷にいる組織の情報収集だとは…
そう言葉を交わす2人の前には大きな日本家屋がどっしりと構えていた。
少し前、五条のせいで少し遅刻はしたが任務を遂行すべく二人は目的地へ足を運んだ。
そこまでは良かったのだが、目の前に広がる大きな和屋敷に少し拍子抜けする。
五条
五条
こんな簡単な任務別に俺らじゃなくてもよかったじゃーん…
夏油
夏油
まぁまぁ…なんかあるから情報収集して来いってことでしょ、とりあえず探ろうか!
最強と呼ばれる二人を呼び出したのだから、どんな呪霊が出てくるのかと内心楽しみにしていたのか、情報収集という低級な初期任務に任命されたことを知ると五条はしょげた顔をして歩き始めた。

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