小鳥がさえずる晴れた空に気だるげな声が響く。
声の主は呪術界最強と呼ばれる五条悟だった。
愚痴愚痴と駄々をこねる五条を宥めるのは、同じく最強と呼ばれる夏油傑だ。五条悟の唯一の親友とも呼べる存在だ。
そう言いながら五条は歩きだした。
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そう言葉を交わす2人の前には大きな日本家屋がどっしりと構えていた。
少し前、五条のせいで少し遅刻はしたが任務を遂行すべく二人は目的地へ足を運んだ。
そこまでは良かったのだが、目の前に広がる大きな和屋敷に少し拍子抜けする。
最強と呼ばれる二人を呼び出したのだから、どんな呪霊が出てくるのかと内心楽しみにしていたのか、情報収集という低級な初期任務に任命されたことを知ると五条はしょげた顔をして歩き始めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。