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第16話

それから
93
2023/10/19 10:42 更新
あなた
──よし、完了
自分の本当の気持ちに気づいてから、私の中に『目立ちたい』という欲求はなくなった。

ヒオルくんが大好きなのには変わりないけど、どうやら思考がどんどんズレていったせいであんなことになったようだ。

でもこの経験のお陰で、推しに関することで病んでいる人の気持ちを理解できたし、まぁよかったんじゃないだろうか。

辛くなったり病んだりしたが、推しについて考えるいい機会になった。多分ね。



……ちなみに今は何をしているかというと、病み垢の削除である。

もう私には必要のないものだ。本垢と別にしててよかった……。
あなた
…………さて
しかし、まだ問題がある。

ワンピースだ。

少し前に勢いで買っちゃったワンピース……どうしよう。

あまり使ってないし、何より可愛い。簡単に捨てたりできない。
あなた
うーん……
あなた
なんかイベントでもあれば使ってみようかなぁ
イベント、といっても具体的に何なのかはわからない。

……ハロウィン?
あなた
まぁそれはいいか
あなた
ふとしたときに使うでしょ、うん
もう面倒だからこれ以上考えるのはやめよう。



そうそう、まだ学んだことがある。

最近は推しに夢中になってたけど、それを語り合う友達もすごく大事だということ。

推しが好き、しか考えられなくなると、同担拒否の傾向になってしまう。
つまり、推しの良さを語り合えない。
私は同担拒否ではないから、友達と語り合うのが好きだ。
あなた
(いいことに気づけたなぁ)
そのとき、スマホが鳴った。

メールの通知のようだ。
あなた
(……あっ、もしかして)
実は、今日はお昼から友達と遊びに行く約束をしている。
それに関する連絡かもしれない。

スマホを開く。
予想した通りの内容だった。

返信したタイミングで、またメールの通知が鳴った。友達ではないみたい。

では誰からかというと。




『新しい動画投稿しました〜!🪽』




あなた
………まだ時間あるし
あなた
見よっ
そして、私は動画をタップしたのだった。

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