数日後。
通販で買ったワンピースや缶バッジが届いた。
両親への荷物の説明も程々に、私はすぐにそれを部屋に持って行った。
絶対「そんなことより勉強すれば?」とか返ってくる。
面倒なことにはなりたくない。
中には、ネットで見た画像の通りのワンピースとランダム缶バッジ10個が入っている。
ワンピースを眺めながら思う。
きっと目立てるだろうな……。
缶バッジは銀色の袋に個包装されている。誰のが当たるか、すごく楽しみだ。
私の推しはもちろんヒオルくんなのだが、他のメンバーが当たったとしても嬉しい。そういうものだ。
ルンルンで缶バッジを開封していく──この時間のドキドキはたまらない!
ところが、ヒオルくんの缶バッジは10個中2個だけだった。
ここで私は迷った。
缶バッジが欲しいのは言うまでもないが、それに見合ったお金を用意できる自信がない。
でもこういうのって一定期間が経ったら消えてしまうかもしれない。
天使リースは今大人気だし、いつ売り切れてもおかしくないんだ。
小さく唸りながら、スマホの通販サイトを開く。
…………。
うん、高い😇
しかもぼんやりスクロールして商品を見ていたら、もはや全部欲しくなってしまった。
完全にやらかした。
グッズ可愛い。尊い。欲しい。
貢ぎたい……。
そんな思いが強まったとき、私の中にある考えが浮かんだ。
『これ』には前にも助けられたことがある。
そう、それは──。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。