俺はふたりが帰った後、
俺は急に眠気に襲われた。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
俺は知らない場所を歩いていた。
見る限り、
花畑……?かな。
…………綺麗だな。
俺は歩き続けた。
そしたら誰かいた。
その人は振り返り誰だかわかった。
………………テオくんだ。
でもなんで?
テオくんは振り返ってパッと笑った。
よく聞こえなかったけど、
明らかに俺を呼んでいた。
俺はテオくんの元へ行こうとした。
だけど……………………
壁があった。
俺とテオくんの間には壁があった。
この壁はなんなんだろう。
透明で、
テオくんの笑顔がよく見えた。
みやでもないのになぜか安心して、
近づいた。
テオくんはまだ俺を呼んでいる。
こんな壁、
壊しちゃえばいいのに
俺は怖くてなにも出来なかった。
この壁を壊したことでなにか悪いことが起きそうな予感がした。
弱虫な俺はなにも出来なかった。
だんだん意識が遠のいていく気がした。
そしたら最後にテオくんがなにか言った。
あまりにも小さすぎで聞き取れなかった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
俺は夢から覚めた。
…………………あれ?
俺って、
どんな夢見てたんだっけ?
誰かが俺を呼んでて、
壁があって行けなくてそれで………………
誰が俺を呼んでたんだ?
だぶん、
みやだと思う。
テオくんとかはまだなにも知らないし、
きっとみやだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!