第134話

少しの誤差
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2019/12/29 11:54









姫澤「ふ~…っ寒いなぁ……今日も。」










病室の窓は外の寒さを表し曇っていた。










なんだかその窓を見てると何かを書くたくなって










何故かそこに書いたのが【神北愛羅】という文字だった。










勝利からあの後聞いたんだ。










目覚めたよ神北って。










その事を聞いた時内心










すんごく嬉しかったんだ。










私自身も辛かったけど










狂った世界から逃げ出せない神北も辛いんじゃないか。










そんなことを考えてたり考えてなかったり?笑←










私は孤独から逃げきれた。










でも私はこう思う。










私が孤独から逃げれたことでこの世界の誰かが










私とかわって孤独になったのではないかと。










その人は神北じゃないかと。










姫澤「…電話……してみようかな。」










私が復活してから神北には一応メンバーだし。










という理由で連絡先を貰っていた。










一言も連絡をとったことは無い。










思い出の欠けらも無いトーク画面を開く。










そして深呼吸をしてから通話ボタンを押した。










プルルルルルプルルルルル……










【ごめん今電話出れない。また今度。】










姫澤「…これが神北………?」










初めて聞いたありのままの神北の声。










ここまで神北をずっと悪く話してきたけど










少しだけ後悔することになる気がする。










姫澤「…深ちゃんのとこ行こーっと」










この時私は何故もう少し神北が電話に出なかったことを










気にしなかったのだろうか。










もう少し気にしていたら。










この声を助けを聞けたかもしれないのに。












" お願いっ……!助けてあなたちゃんっ……!!!

あの子が……!!風翔が……!!!

私のせいで……!!本当ごめんなさいっ!!! "

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