んっ……
ここはどこ…?
真っ暗で 誰もいない
母「はぁ?笑 誰もいないなんて嘘よ嘘。笑」
父「俺達がいるじゃないか。笑」
姫澤「へ?!ままぱぱ?!」
姫澤「私死んだの……?」
母「ここはね天国と地球の境目よ。」
姫澤「私…まだ死にたくない…
何故か分からないけど佐藤さんの悲しい顔を
私が笑顔に変えたいんだ。」
父「じゃあ。あっちに向かって真っ直ぐ走って行け。」
母「絶対振り向いちゃダメよ。
凄く長いけど立ち止まらず走り続けなさい。」
姫澤「分かった。」
母・父「頑張れ」
姫澤「ありがとう。行ってきます。」
ひたすら走り続けた。
出口が見えない暗闇の中を
立ち止まらず振り向かず
前をひたすら見て
前に向かって進んでいったんだ
佐藤side
あなたが倒れてからお医者さんが来た。
そしたら非常に危ない状態だって言ったんだ。
それからなんとか一命は取り戻したけど
いつ起きるか分からない。
それかもう一生起きないかもしれない。
そう言われたんだ。
最初はみんな信じられなくて
泣いてた。
ただひたすら泣いてたんだ。
もうあの頃のあなたは戻ってこないのか。
そう考えただけでもう生きてる意味がないかのように思えたんだ。
ねぇ。目を覚ましてよ。
俺の大好きなあなた_______
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!