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第7話

7話
別れる直前、神谷に耳元で言われた言葉を思い出しながら、いつも無人の選択教室のドアをスライドして開ける。

『選択11に弁当と買った茶持ってこい』

神谷は窓際の真ん中辺りの席にいた。

「……どーぞ」

「ん」

「お礼ぐらい言えよ」

「なんかお前、一気に口悪くなったな」

誰のせいだ誰の。

舌打ちしたい衝動に駆られたが、そこまで女は捨てたくないのでなんとかとどめる。

そして、私は一番後ろの席に座った。

「……普通となり来るだろ」

「はぁ?行きたくないからここにいるの、分かるでしょ」

「……ラインであのこと送ってやろうかな」

「やめてください。」

即座に席を立って神谷の隣の席へ移動する。

ニヤニヤと笑う神谷がうざすぎて正直殴りたかった。それができないことがものすごくイラつく。

こいつマジで……!どうにかならないの!?

「はは、本当面白ぇ。弱み握ってるって最高だな」

「弱みをネタに脅してくるあんた最低だな」

「だってお前、こうでもしないと俺のこと見ないし」


“俺のこと見ないし”


……え、何、そういうこと?