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第13話

13話
――次の日から、神谷がなぜか私と距離を置くようになった。

「おはよー」

「……はよ」

挨拶しても、こっちをちらっと見てそう言うくらい。

私を使うこともせず、故に話すこともない。

……変だ。明らかに。

まぁ避けられるようになって今日で三日目だし、三日坊主ってことわざもあるからそろそろ戻るんじゃないかな。

「赤城さん」

机に頬杖をついて神谷を眺めていた私に、誰かが声をかけてきた。

視線を上げると、声の主が分かった。

「同じ委員会の……えっと、業平(なりひら)くん」

「今日さ、放課後時間ある?」

「放課後?うん、大丈夫だよ」

「じゃあさ、放課後になったら、校舎裏に来てくれる?話したいことがあるんだ」

「分かった」

ニコッと笑いかけて、教室を去っていく業平くんに軽く手を振る。

んー……告白っぽいな。なんでか知らないけどたまにされるんだよね。もちろん気持ちは嬉しいよ。

でもなぁ……。

適当な気持ちで付き合えない、と思うのと同時に、神谷の顔が頭に浮かんだ。

……なんで神谷?

「あなたちゃんモテるねぇ」

「モテてんのかなこれ……分かんない」

「モテてると思うよ。私、告白されたことないよ?」

ね?と微笑まれるが、どうしていいか分からない。女子同士のこういう会話って一歩間違えたらやばいからな……。

とはいえ、はるちゃんなので私は安心する。

「だったら嬉しいな」

「うん」

ふふっと和やかに笑い合って、他愛ない話を始めた。