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第1話

1話
教室のドアを開けると、友達のはるちゃんこと生田(いくた)遥(はるか)が笑顔で挨拶してくれた。

「おはよ、あなたちゃん」

「おはよーはるちゃん!」

ニコッと笑い返して、はるちゃんの隣の席に座る。

そしてスクバを机の横に置き、はるちゃんを向いて尋ねた。

「今日って小テストの日だっけ?」

この高校では毎日『朝学』がある。それは小テストだったり、プリントだったりリスニングだったり。

曜日ごとにやることが決まっていて、今日は月曜日だから多分……。

「そうだよ。古文単語。単語帳の17から21ページまでが範囲」

「よっし、今から覚える!ありがと!」

机の中から古典の単語帳を取り出して、範囲の単語にざっと目を通す。

記憶力はいい方なため、登校してからの10分しか勉強しなくても普通に満点が取れる。私の小さな自慢だ。

「お、おはよう神谷くん!」

「ん。はよ」

ちょうど集中しかけた頃、この半年で聞き慣れたあの声が聞こえた。

……出たな。