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第8話

8話
「……あんた、そういう小学生みたいなことしない方がいいよ。分かりにくい」

「は?何の話だよ」

「好きなら優しくしてほしいって言ってんの」

なんか、自分で言うの恥ずいな……。ちょっと。

照れ隠しに弁当を食べ始め、水筒のお茶を飲む。視界の端で、神谷がよく分からない表情をしていた。

「……一応言っとくけど、俺はお前のことが好きなわけじゃねぇぞ」

「!?」

喉が「ごぎゅっ」て感じの変な音を立てた。

ゲホゲホと咳が出る。やがて収まると、神谷の方を向いて声を上げた。

「っな、何それ!?だって“俺のこと見ないし”って言ったじゃん……!」

「あ?別に、深い意味はねぇよ。少女漫画の読みすぎじゃねぇ?」

「…………」

……紛らわしいんだよ!!!

「そういう奴多いんだよなー。ちょっと好印象抱いてるだけの女子から『私のこと好きだよね?』みたいな感じでよく告白される」

神谷が机に頬杖をついてため息を吐いた。

何その被害者感。その子達泣かせてるくせに。知ってるんだからな噂で。

睨むように神谷を見ながら卵焼きを口に運ぶ。神谷は尚も話し続けた。