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第1話

他人【リヴァイside】
古くて小さな病院。
入ってすぐにある階段を上り、少し行った所に一つの部屋がある。

俺はその前に立つと、古びた扉をノックした。
コンコン、と廊下に乾いた音が響き、それに続いて中から声を掛けられる。

「どうぞ。」
「…ペトラ、入るぞ。」

少し間を置いて扉を開けると、ペトラがベッドの上で体を起こしてこちらを見ていた。

「リヴァイさん…!」
俺の顔を見ると、少し驚いて、どこか緊張したような顔つきになる。

「…怪我の具合はどうだ。」

「えっ、ええ。お陰様ですっかり良くなって…!
わざわざ私なんかのお見舞に来て下さるなんて、本当にいつもありが─」
「ならいい。」

他人に向けられたようなぎくしゃくとした言葉を、俺は断ち切るように言う。

だが、それに戸惑って少し元気を無くしたペトラを見て、またやってしまった、と思った。
ペトラがこんなに自分に怯えているのも、きっと俺の口が悪いせいだと、分かってはいるのだが…─

「え…っと… 潮風が気持ちいいですね。」
気まずくなってしまった空気を直そうとするように、ペトラが窓の外を見る。

「ああ…。」
俺もそちらを見ると、開け放たれた窓の向こうで光輝く塩水の溜まりに、思わず目をしかめた。

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ニャンコ先生@超低浮上
ニャンコ先生@超低浮上
昔画像投稿の方でも投稿していた進撃の巨人の小説を、手直しを加えつつ書いていこうと思います! ※会話形式の小説は好まないので、普通の小説風な書き方をします。
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