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第13話

迎え【リヴァイside】
『記憶の断片』34話【リヴァイside】

けれど─


「そう思いませんか?

"兵長"。」


その言葉は、確かにペトラの口から発せられて。

確かに俺に向けられた物で。


言葉も出ない俺に、ペトラは歩み寄ってくると─

握りしめた右手を、自身の左胸にトン、と当ててみせた。


今となってはそれが何を意味するのか、俺だけが覚えている筈の、敬礼。


「思い出したんです。…全て。

私達が何者だったのか、何と戦っていたのか。
私があなたに全て捧げようと誓った事。

そして、兵長は─
そんな私を守ろうとして下さっていたんですね。」


そう言って笑うペトラの目はもう、"他人"を見ているようなものではなく…

あの頃の、俺の知る"ペトラ"そのものの目だった。


「…ハ、っ…。」

俺は力無く笑うと、ペトラの頭に手を置く。

一瞬緊張したように、ペトラの体が固くなったのが分かった。


「…いつまで、一人待たされるのかとばかり思っていたが。」

そう言って、頭をくしゃくしゃと撫でる。


「お待たせしてすみません。」

ペトラは少しくすぐったそうに言って、どこか嬉しそうに笑った。

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ニャンコ先生@超低浮上
ニャンコ先生@超低浮上
昔画像投稿の方でも投稿していた進撃の巨人の小説を、手直しを加えつつ書いていこうと思います! ※会話形式の小説は好まないので、普通の小説風な書き方をします。
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