プリ小説

第11話

引き金【ペトラside】
(明日は、いつもと違う種類の紅茶を淹れて待っていようかな…)

リヴァイさんが帰った後も、私がいつの間にか考えている事は、彼の事ばかりだった。


何をするという訳でもない、彼と過ごす束の間の時間。
だけど私にとってそれは、特別な物になっていた。


(…確か、お母さんが新しい茶葉を買い足しておいてくれたような…)

その事を思い出してベッドから起き上がり、棚を覗き込む。

(あ、この茶葉ってリヴァイさんがお気に入りの─…)
扉を開け、缶を取り出そうとしたその時─


私の頭を、激しい痛みが襲った。


よろめいた体が棚にぶつかり、中のティーカップが落ちて、鋭い音を立てて割れる。


「…ラルさん?」

その音に気付いたのか、ドアの外から看護師が声をかけるが、私は答える事ができなかった。


「ラルさん?! 入りますよ!!」

異変を感じた看護師が、ノックも途中に急いでドアを開ける。


「ラルさん…⁉︎ ラルさん、大丈夫ですか?!」

床に横たわる私を見た看護師の、悲鳴のような声が病院中に響き渡った。

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ニャンコ先生@超低浮上
ニャンコ先生@超低浮上
昔画像投稿の方でも投稿していた進撃の巨人の小説を、手直しを加えつつ書いていこうと思います! ※会話形式の小説は好まないので、普通の小説風な書き方をします。
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