プリ小説

第14話

【終】メッセージ【ペトラside】
私は紅茶を継ぎ足したカップを、リヴァイさん─
─いや、兵長に手渡す。


開け放たれた窓から入った風が、静かに私の髪を揺らした。

それに表情を隠すようにして、私は窓の外を見るフリをする。


─顔を、兵長に見られませんように。


そうして、口を開いた。


「ねえ兵長、ご存知ですか?
前に持ってきて下さったお花… ジャーマンアイリスの、もう一つの花言葉。

『恋のメッセージ』、っていうんですよ。」


何処と無く、ただ思い出しただけ、というように言ってみる。

それから、少し高揚した胸を抑えるように、私も紅茶を一口飲んだ。


カップの間からチラリと兵長の方を見てみると、彼の紅茶を飲む手が一瞬止まったのが見えた。


「…さあな、初耳だ。」

少し間が空いて、どこかからかうような口調になって兵長が言う。


そして兵長も窓の外を見ると、独り言のように、ポツリと呟いた。

「…だがまあ、悪くねえな。」


またからかっているのか、私に聞こえないように言ったのかは分からないけれど…


その声は窓から入ってくる優しい風に乗って、私の耳まで届いた。


【END】

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ニャンコ先生@超低浮上
ニャンコ先生@超低浮上
昔画像投稿の方でも投稿していた進撃の巨人の小説を、手直しを加えつつ書いていこうと思います! ※会話形式の小説は好まないので、普通の小説風な書き方をします。
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