第14話

真ちゃん
437
2018/10/28 00:34
ピンポーン。
家のインターホンを鳴らしても、真ちゃんは出てこない。
あれ?
不思議に思っていると…
與真司郎
與真司郎
ごめん、遅なった!
道路の方から、真ちゃんが走って来た。
私
いいよ全然
與真司郎
與真司郎
秀太達とゆっくりのんびり帰ってたんよ
私
そっか(笑)
與真司郎
與真司郎
とりあえず入りな
私
お母さんとかは?
與真司郎
與真司郎
今日も遅くまで仕事やって
私
そっか~
どうりでインターホン鳴らしても誰も出ないわけだ。
私
お邪魔しま~す
與真司郎
與真司郎
どうぞ~
真ちゃんの部屋に案内され、私達は真ちゃんの部屋に入った。
與真司郎
與真司郎
飲み物取ってくるわ
私
いいよ気遣わなくて
與真司郎
與真司郎
俺がしたいの~
私
…ありがと
真ちゃんが部屋から出ていった。
改めて、真ちゃんの部屋を見回す。
だいぶ雰囲気変わったな~。
私
…ん?
私は、机の上にある、1枚の写真に目が釘付けになった。
その写真には、幼い男女3人の子供が映っていた。
私
これって…
その時、部屋のドアが開いた。
與真司郎
與真司郎
ん?あー、その写真か!
俺とあなたと秀太が映っとるやろ
私
本当だ
よく見ると、幼い頃の私達だった。
與真司郎
與真司郎
ちっちゃい頃の写真、それしかなくてさ~
ずっと3人仲良くいられますようにって飾ってあるんよ
私
そうだったんだ…
確かに、ここまで仲の良い男女の幼馴染みって、そう沢山いないよね。
私達が今もずっと仲が良いのは、この写真のおかげでもあるのかも。
私
…真ちゃんらしくていいね!
與真司郎
與真司郎
…ありがとう!
與真司郎
與真司郎
…で、話なんやけど…
私は、唾を飲む。
緊張した空気が漂う中、真ちゃんが口を開いた。
與真司郎
與真司郎
…俺さ、あなたのこと、幼馴染み以上に特別な存在やと思ってる
私
…え?
どういうこと…?
與真司郎
與真司郎
…っ、俺はあなたのことが好きや!
私
えっ…
與真司郎
與真司郎
返事はすぐじゃなくていいから、考えてみてほしい
私
…あ、うん、分かった…
どうしよう…

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