第2話

笑え
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2018/04/20 14:53
冬が過ぎ、吹く風も気持ちよく

なってきた春のこのごろ

3年間クラス替えのない俺たちに

ようやく変化が起きた




先生 「はい、皆さんおはようございます」

生徒 「おはようございます」

先 「今日は、なんと夢のない君達に…」

生 「なんだ、なんだぁ〜?」

先 「なんと、転校生がやって来ました!」

生 「うぉぉぉぉ!!!」

「女か?男か?」

「とりまうぇぇい!」

先 「じゃあ早速入ってきてもらおうか」

ガラガラッ

そこには美少女が立っていた

あまりの可愛さにざわめくクラス

ざわめいたのは可愛さだけじゃないだろう

きっと彼女の髪の毛先がピンクに染まり

そして、耳に沢山のピアスがあったからだろう

生 「え…かわいい」

「かっけぇ…」

「なんであんな格好なの」

確かにスカートは規定の長さよりも

はるかに短いし、肩下の髪の毛は

結ばなきゃだし、そもそも髪染めてるし

そんな感じだったから

クラスのざわつきはおさまらなかった

パンパン

先 「ほら、みんな!静かに!笑美さんが困るわ!じゃあ自己紹介をお願いします」

『……金城 笑美です』

(かねしろ えみ)

名前だけを告げた彼女は

俺の左隣の席である

1番後ろの窓際の席に座った

そして瞬間的に

友達になりたいと思った

頬杖をついて窓の外を眺める彼女に

声を掛けた

シルク 「笑美…さん?俺シルクって言うんだ、よろしく」

そして、彼女はこちらをゆっくり見た

『……』

だけれども何も答えてはくれなかった

また彼女は頬杖をついて窓の外を眺めた

俺は彼女の横顔を見て何か胸が締め付けられた









俺は彼女に一目惚れしたかもしれない

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