第24話

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2020/04/30 02:42




そして学校へ着き
もう一度深呼吸をし
気持ちを落ち着かせる




すると
背中を軽くパシっと叩かれ


思わずドキッとし振り返ると
友達
どした!?あなた
おはようッッ
あなた

お、おはよう!!!!!!






ニコニコと微笑む友達で
だめだ。
先生かと思って
変に意識してしまっている。


落ち着け……自分。




そして
教室へと向かい
席に着く。



HRの時間が近づく度
心拍数が上がっていき






ついにチャイムがなる







友達とワイワイ話していた子達も
席へと着く。







そしてガラガラと教室の扉が開き
女子生徒
さねみーんッッ
おはよぉ


そう言って何人もの女子生徒がまた
先生を囲んだ。


それにうんざりした顔をする先生が

チラッとこっちを見た気がした




慌てて
頬杖を着く感じで首元を隠し、目線をそらす。




あからさますぎたかな……
焦って変に行動してしまったと思い
先生を見てみると



今まで見た事ないくらいに
真っ赤っかな顔をしていて



手で口元を覆っていた。
女子生徒
どしたの?さねみん?
私の魅力にやられた?
不死川先生
不死川先生
うっせぇ……
はよ……座れぇ……



そう言ってシッシッという仕草をし


教壇へと立つ。




ふぅと深呼吸した先生。




不死川先生
不死川先生
今日俺熱っぽいくて
ダルいから
あんま騒ぐなよお前らァ




そういい

ンンっと咳払いをしHRを始める。






本当に体調……悪いのかな?


でも確かに顔は今までに見た事ないくらいに
赤かった。


もしかして昨日の夜
私布団奪ってしまっていたのか?
夜になるとまだ少し肌寒い。








…………私やらかしちゃった……?











とりあえず自販機でジュースでも買って


後でバレないよう先生に持っていこう。







いつもより早めに終わったHR。





そして
授業が始まり





昼休みに会うとなると
バレちゃいけないから……









よし





1時間目を無事に終え











休み時間をはさみ









2時間目に入って五分後
あなた

先生……
すみません……
ちょっと体調悪いので
保健室行っていいですか?

先生
分かった。
一人で大丈夫かね?
あなた

あ、はい。
一人で大丈夫です







2時間目は幸いにもおじいちゃん教師。




何とか嘘とバレずに抜け出すことに成功……











とりあえず先生探そ…………







そして保健室には向かわず








先生が行きそうな場所を考えていると












あ、もしかして…………










足を早め




目的地へと向かう



















あなた

……ッッ、いた!!!!!!
先生ッッ






校舎裏の喫煙所でタバコを吸っていた先生
不死川先生
不死川先生
……今、授業中だろぉが
あなた

……ッッ、これ

目をまん丸にし
目の前にいるはずのない私を見て
びっくりした様子の先生。





結構走ったせいか息切れがひどく



まともに話せない








探している途中で買った
飲み物を渡す。

不死川先生
不死川先生
なんだ?これ
あなた

先生……体調悪いって
言ってたから
昨日……私が布団とったせいで
体冷やしたのかと……ッッ





そういうと



フッハハハッと声を押え笑っている先生。
不死川先生
不死川先生
体調なんか悪くねぇぞ



そう言ってポンポンっと頭を撫でられ
あなた

え、でも……
HR……





そういうと

サッと私の頭から手を除け

あぁ……と言いながら
首を触っていて
不死川先生
不死川先生
いやぁ……
お前…のそれ……



そう言って指さしたのは

隠していたはずの首元で。
あなた

……ッッ

不死川先生
不死川先生
すまねぇ……
久々にあんなに酔ったからよォ……
……まじで悪ぃ……




本当に申し訳なさそうに謝る先生。





正直
私はすごく嬉しかった。


大好きな先生から
キスマークを付けられるなんて
夢にも思わなかったから。
あなた

先生……
全然、大丈夫ですよ?




そういうと

少し下がっていた目線を私に向け
あなた

なんていうか……
先生だったら……嫌じゃない……
というか……
あの、変な意味じゃなくて、その……






思わず言ってしまった言葉が
急に恥ずかしく思い
何とか誤魔化そうとゴニョニョ言ってると





少し屈んで
私の耳元へと顔をよせ
不死川先生
不死川先生
俺以外に
そんなん言うんじゃねぇぞ……?




そう言って

そのまま、また頭を撫でられた



至近距離すぎて
もう爆発寸前で
息もまともに吸えない。



あなた

大丈夫、大丈夫!!!!!!
先生以外にこんなことする人
いないですから!!!!!!

慌ててそう言うと


それならいいんだけど。といって
イタズラに微笑んだ先生。
不死川先生
不死川先生
おら。
お前授業中だろ。
教室戻れ
あなた

あ、でも
保健室行くって……

不死川先生
不死川先生
……仮病使ったのか
あなた

だって
先生の事が心配だったし

不死川先生
不死川先生
……あぁ
すまねぇなァ。
ありがとよ
あなた

とりあえず
私このまま保健室行きますね

不死川先生
不死川先生
……おう





そして私はそのまま保健室へと
向かうことにした。





もう少し先生と居たかったけど
もしもでバレたらいけないし。


しょうがない。






そして
保健室の先生に
体調悪い演技を見せ、ベッドを借り


横になっていると





ケータイがブーブーっと振るえ


見てみると
実弥
実弥
本当に体調悪いとかじゃねぇよな?



ぶっきらぼうな文だけど
私のことを心配してくれているみたいで
(なまえ)
あなた
私、体丈夫なんで!!😉
全然ピンピンしてますよ!!!!!!
実弥
実弥
気ぃ使わせて悪かった
(なまえ)
あなた
いえいえ!!
全然です!!!!!!
私が勝手にしたことですから😅
実弥
実弥
またジュースの礼させてくれ
(なまえ)
あなた
いやいや
そんなん大丈夫ですから!!
ジュースぐらい(--;)
実弥
実弥
俺の気がすまねぇから
そんじゃ、また連絡するわ
(なまえ)
あなた
はい!!








“また連絡するわ”

先生からのその言葉が嬉しくて
先生も私とLINEすることが嫌ではないって
ことが嬉しくて

そのままケータイを握りしめ
目を閉じると



いつの間にか寝てしまっていた。

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