それから少しの間わしゃわしゃと頭を撫でられ
ふと手が止まり
少し屈んだ先生の顔が近くにきて
先生は
優しく笑っていて
そして
ありがとなァ。
と頭をぽんとされた。
その後大きく伸びをした先生は
そう言って
出口へと足を進めた先生。
あぁ、行っちゃう。
そう思って先生を見つめていると
ピタッと足を止め
あ、そういや。
と言いながら私の元へと戻ってきて
そういい
スマホを手にしている先生。
一瞬、思考回路停止したけど
慌てて私もスマホを取り出す
そういうと
振り返らず手を挙げた先生。
先生とLINE……交換……できた……。
しばらくの間嬉しすぎて
ずっとスマホを抱きしめていた。
幸せすぎて現実かどうかも分からなくなる。
けど、今こうして
LINEを開けば先生のLINEがある。
……嬉しすぎる。
すると
ピコンと通知音がなり見てみると
.
先生とのLINEという
夢のような現実が起こっており
幸せが溢れる。
会話はとりあえずスクショで保存。
先生って
なんか絵文字似合わないなぁ。
なんて思ってみたり
1人ニヤニヤしていた
そういや
先生……
お母さんたちに会いたがってたよな……
お母さんたちも喜ぶだろうし
電話してみようかな
ご馳走準備しとくって……
まだ来るとも決まってないのに……
とりあえず先生に聞いてみよっかな
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。