それから
存分にアトラクションを楽しみ
最後は
友達と一緒にたくさんのお土産を買った。
それから……
渡せるかどうかなんか分からないし
受け取ってもらえるかも分からないけど
このお土産屋さんに入って
1番初めに手に取った
一目惚れしたペアのストラップを購入した。
長方形の板に
キラキラと輝く石がついていて
その横に
この遊園地のキャラクターが描かれており
英語の筆記体で何やら文が書かれているけど
読める訳もなく
でも雰囲気がすごく好きで……。
無駄かもしれないけど
あの時買っておけばよかったって
後悔もしたくなかった、から……
と自分に言い聞かせ
大切にバッグの中へしまった。
そういった先生の手元には
大きな紙袋があり
多分あの時言っていた
人形を買ったのだろう……
みんな手一杯のお土産を持ち
ホテルへと戻った。
それから
各自部屋に戻り
夕食の時間まで自由時間
そうして部屋でくつろいでいると
夕食の時間となり
下の階へと行き
バイキングで思う存分食べた
それから夕食も終わり
お風呂へと入り
ベッドに寝転がりながら
友達と色々話をしていた
すると
『コンコン』
時間を確認すると
ちょうど先生が見回りに来る時間帯で
何故か足が進まず
ベッドのところで座っていると
生徒を確認するまでが先生の仕事で。
ここで隠れていちゃ
仕事の邪魔をしているようなもんで……
急いで先生の元へ行くと
友達がいるにもかかわらず
2人きりの時と
同じ優しい声で私を心配してくれる
そう言い残し次の部屋へと向かった。
すぐさまベッドに連れていかれ
その言葉に思わずビクッとしてしまい
そう名前を呼ばれ
ぎゅっと手を握られる
そう言ってくれ
私がいくら言わないって言っても
不安だろうし
私の秘密も教えてあげる。と
手招きされ
友達の顔に耳を近づけると
その内容は耳を疑うような内容で
まさかの友達は
不死川先生の次に人気の美術の先生と
もう既に付き合っているとのことで…………
そして今日あった一連の話を聞いてもらった。
そう友達が言いかけた時
LINEの通知音がなり
ケータイを確認してみると
そう先生から来ていて
奴とはきっと友達のことだろう。
でもなんで?
と思ったけど
会いたいと思うのは私もだ。
そういうと
友達は満面の笑みをし抱きついてきて
そう言って
頭を撫でてくれた
そして静まり返った中
先生の部屋へ向かう
そして急いで向かっていると
自販機でジュースを買っている
学年主任の先生がいて……
やばい
あそこ通らないと行けないのに……
とりあえず物陰に隠れ
学年主任がどこか行くのを待っていると
自販機前の椅子に座り
くつろいでいて
……まじでどうしようかと悩んでいると
と男の人の声がし
物陰からスっと顔を出すと
美術の先生……で。
学年主任を自分の前に歩かせ
後ろを振り返った先生
私の姿を見つけるなり
ヒラヒラーと手を振り助けてくれた
ペコっと頭を下げると
グーサインをしてくれた。
……やっぱ美術の先生って
部屋着も派手なんだなぁ……
と思いつつ
先を急いだ
そして先生の部屋近くになり
キョロキョロしていると
先生は部屋の外に立っていてくれて
小さく手を振ると
パッと手を挙げてくれ
そのまま先生の部屋に入れてもらった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。