第29話

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2020/05/02 02:53




それから
存分にアトラクションを楽しみ


最後は
友達と一緒にたくさんのお土産を買った。










それから……







渡せるかどうかなんか分からないし
受け取ってもらえるかも分からないけど






このお土産屋さんに入って
1番初めに手に取った
一目惚れしたペアのストラップを購入した。
長方形の板に
キラキラと輝く石がついていて
その横に
この遊園地のキャラクターが描かれており
英語の筆記体で何やら文が書かれているけど
読める訳もなく
でも雰囲気がすごく好きで……。






無駄かもしれないけど
あの時買っておけばよかったって
後悔もしたくなかった、から……





と自分に言い聞かせ
大切にバッグの中へしまった。
















不死川先生
不死川先生
忘れもんとかねぇなー?
ほんじゃホテルに戻るぞ






そういった先生の手元には
大きな紙袋があり
多分あの時言っていた
人形を買ったのだろう……









みんな手一杯のお土産を持ち
ホテルへと戻った。












それから
各自部屋に戻り
夕食の時間まで自由時間
友達
やっば。
さすがに疲れたねぇ〜
あなた

疲れたぁぁ
けどめちゃ楽しかった!!

友達
また今度二人で来ようね
あなた

いいね〜
行こうね!!






そうして部屋でくつろいでいると

夕食の時間となり
下の階へと行き
バイキングで思う存分食べた



それから夕食も終わり
お風呂へと入り
ベッドに寝転がりながら
友達と色々話をしていた





すると






『コンコン』




時間を確認すると

ちょうど先生が見回りに来る時間帯で



友達
はーい



何故か足が進まず
ベッドのところで座っていると
不死川先生
不死川先生
あいつは?
友達
あなた〜!!!!!!
おいで!!!!!!



生徒を確認するまでが先生の仕事で。


ここで隠れていちゃ
仕事の邪魔をしているようなもんで……


急いで先生の元へ行くと
不死川先生
不死川先生
……どした



友達がいるにもかかわらず
2人きりの時と
同じ優しい声で私を心配してくれる
あなた

……大丈夫です

不死川先生
不死川先生
そうか。
あんま無理すんな。



そう言い残し次の部屋へと向かった。
友達
ねね、ちょいあなた
きて



すぐさまベッドに連れていかれ
友達
あなたの好きな人ってもしかして先生?



その言葉に思わずビクッとしてしまい
友達
そっかぁ……
やっぱりね
友達
あなた
そう名前を呼ばれ
ぎゅっと手を握られる
友達
絶対このことは誰にも言わない
内緒にしとく。
先生のこと本気で好きなんでしょ?
私応援してるから


そう言ってくれ


私がいくら言わないって言っても
不安だろうし
私の秘密も教えてあげる。と

手招きされ
友達の顔に耳を近づけると
あなた

………………うっそ!!!!!!!!!!!!!!!!!!?

友達
ホントだよ





その内容は耳を疑うような内容で
あなた

いつから?

友達
1年前くらいから
あなた

入学してすぐ!?

友達
そうだねぇ……
入学してちょっとしからかな!






まさかの友達は
不死川先生の次に人気の美術の先生と
もう既に付き合っているとのことで…………
友達
だから
あなたにも頑張って欲しいの
今は秘密で付き合ってるけど
それでも幸せだからね。
あなた

……ありがとッッ

あなた

でもね
先生多分好きな女性がいるんだよ





そして今日あった一連の話を聞いてもらった。
友達
それってさぁ……




そう友達が言いかけた時



LINEの通知音がなり




ケータイを確認してみると
実弥
実弥
今何してる



そう先生から来ていて
(なまえ)
あなた
部屋で友達と話してますよ
実弥
実弥
俺の部屋来て欲しいんだが
少し話したいことがある
(なまえ)
あなた
え、部屋に?
実弥
実弥
俺が行きてぇのは山々なんだが
俺が生徒の部屋入るの
バレたらやばいからな。
教師の階の方が人通り少ないから

実弥
実弥
奴には俺の部屋行くと言ったら
他の教師が見回り行っても
上手く言ってくれんだろ。




奴とはきっと友達のことだろう。





でもなんで?
と思ったけど
会いたいと思うのは私もだ。
あなた

ねね

友達
どした
あなた

先生、の部屋行ってきてもいい?





そういうと
友達は満面の笑みをし抱きついてきて
友達
行っといで!!
もし他のが来たら
上手いこと言っとくから!!
友達
くれぐれもバレないように
気をつけるんだよ



そう言って
頭を撫でてくれた
あなた

本当にありがとう


そして静まり返った中
先生の部屋へ向かう
(なまえ)
あなた
何号室ですっけ
実弥
実弥
2003
(なまえ)
あなた
分かりました







そして急いで向かっていると







あなた

……ッッ






自販機でジュースを買っている
学年主任の先生がいて……
やばい
あそこ通らないと行けないのに……




とりあえず物陰に隠れ
学年主任がどこか行くのを待っていると

自販機前の椅子に座り
くつろいでいて



……まじでどうしようかと悩んでいると









先生
主任
先生
こんなとこでくつろいでたら
体冷やしますよ
明日も早いですし
部屋でゆっくりしたらどうです?






と男の人の声がし
物陰からスっと顔を出すと



美術の先生……で。




学年主任を自分の前に歩かせ

後ろを振り返った先生
私の姿を見つけるなり
ヒラヒラーと手を振り助けてくれた

ペコっと頭を下げると
グーサインをしてくれた。






……やっぱ美術の先生って
部屋着も派手なんだなぁ……



と思いつつ
先を急いだ













そして先生の部屋近くになり
キョロキョロしていると
先生は部屋の外に立っていてくれて






小さく手を振ると
パッと手を挙げてくれ
そのまま先生の部屋に入れてもらった

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