第14話

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2020/04/12 03:54
そして
煙草を吸っている先生を眺めながら
お弁当を食べていると



不死川先生
不死川先生
そういや
もうすぐ遠足だけどよォ
遠足で遊園地って
なかなか豪勢だよなァ



そう言ってて



……え?


遠足?
あなた

いつ遠足?

不死川先生
不死川先生
おい
話聞いてねぇのかァ……

HRで言っただろォ?と言っていて


……変なことに気を取られていて

話を聞いていなかった……
あなた

へぇ……
遠足かァ……
また先生囲まれるね。
女子生徒達に






そうポロッとこぼすと








フッと鼻で笑われ
不死川先生
不死川先生
なに?
妬いてんのかァ……?




そしてチラッと振り返り


ニヤニヤとする先生
あなた

いや!!!!!!違うから!!!!!!!!!!!!





と反射的に言ってしまい





なぜか


先生はそぉか……なんて

少し困ったように微笑んでいた。







それから少しの間


お互い何も喋らず気まずい間がながれ……


何とかこの流れを変えようと思い








あなた

そういや
玄弥くんは元気にしてるの?





玄弥くんに話題をむけると


少し驚いたような顔をした先生が

優しく微笑み
不死川先生
不死川先生
この街から離れて
少し遠くの学校で
頑張ってらァ
あなた

そうなんだ!!!!
それなら良かった……






そういうと


またしても沈黙…………




やばい。



何を話せば…………





そして次の話題を考えていると



なにか視線を感じ


目を向けると




先生にじーっと見つめられていて……
あなた

どうしました?

不死川先生
不死川先生
いやァ。
昔も可愛かったが
一段と可愛くなったなァ
って、思っただけだァ





いきなりそんなことを言われ



顔の温度がグッと上がる。


そして


心拍数もグッと上がる。





そんな私を見て



可愛いなァ。


っと


クシャッと笑い頭を撫でてくれた。











待って、先生…………。


本当に心臓がもたないッッ

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