第11話

不死川先生 side 3
3,507
2020/04/04 01:55
〜 次の日 〜








不死川実弥
不死川実弥
ふぁ〜……ねッッむ……





教師の朝は当たり前だが

めちゃ早い。




朝が弱い俺からすれば

まじで最初は地獄だった……








ほかの先生たちはテキパキと準備している。






そろそろ俺も動かねぇと……




重い腰を上げ
教室へと向かう。






不死川実弥
不死川実弥
ふぁ〜あ……ッッん〜


まだ眠っている体を伸ばしながら




教室のドアを開けると
不死川実弥
不死川実弥
……ッッびっくりした、
はぇなァ、あなたちゃん





誰もいないと思ってたから


マジでびっくりし

変な声が出てしまった……
(なまえ)
あなた
おはようございます、先生



そういいふにゃっと微笑んだあなた






思わずドキッとし
不死川実弥
不死川実弥
あなたちゃんに先生って言われるの
なんかくすぐってぇなァ







あなたに
先生、と面と向かって呼ばれたのは

初めてだから


照れてしまい……



何とか誤魔化そうと

首元を触っていると


(なまえ)
あなた
……可愛いなァ、先生……





そうボソッと言い


すぐに口元を手でおおっていた。





今、、なんて……?






あまりに動揺してしまい



すぐにあなたの傍まで行き
不死川先生
不死川先生
今、可愛いつったかァ……?





するとなぜかバッと頭を下げたので



その頭の上に手を乗っけ
わしゃわしゃっとし







…………今この顔を見られたくねぇ……
不死川先生
不死川先生
いや。あのさ……
あなた…ちゃんの方が……
可愛い、からよォ……
その、えっと……
あんな笑顔で
可愛いって言われたら
なんつーか、照れる。というか……





そう言うと



下げていた頭を上げやがって




俺の顔を見てくる







手で口元を隠したが

あなたにはバレているようで
不死川先生
不死川先生
見るなァ……








そういいそっぽ向くと


フフっと笑った声が聞こえた。








あぁ、なんでこんなにも愛らしいんだろォな。








あなたはきっと
俺の気持ちなんぞ知らねぇだろうな。






ま、そんな対象として
俺の事見てないわな……。






あぁ、同い年ぐらいだったらなァ……













そんなことを考えていた。

プリ小説オーディオドラマ