第18話

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2020/04/17 05:42


それから少し歩くと



目的地の喫茶店辺りへと着き











(なまえ)
あなた
先生、もう居る?
実弥
実弥
もう着いてる。
車の中
(なまえ)
あなた
え、何色の車?
実弥
実弥
黒。後ろ










そして振り返ると




運転席から軽く手を挙げている先生がいて


急いで車の近くへと行き
不死川先生
不死川先生
ん、助手席どうぞ
あなた

お、おじゃまします……





そして車に乗りこみ

家へと向かう。













めっちゃいい匂いするんだけど。


しかもシートふかふかだし、


距離も近いし変に緊張する……ッッ








不死川先生
不死川先生
そんな緊張すんな




信号で止まった時


フフっと笑った先生


あなた

緊張する、よ

不死川先生
不死川先生
なんで?
あなた

ち、近い……から?

不死川先生
不死川先生
別に変なことしねぇから
安心しろ
あなた

いや!!!!!!
別に、そんなこと
気にしてないけど!!!!!!!!!!!!

不死川先生
不死川先生
そぉか。
気にしてねぇのか。
 





そしてイタズラな顔をし


私をちらっと見る





そして目が会った瞬間

ばっと顔を逸らし

窓の外を見る





そしたらまた先生が笑っていて



私が照れるのを分かって

こうしているのか……




本当に毎回毎回
私は心臓が飛び跳ねるほど緊張してるけど

先生はそうでも無いみたいで。




まあ。
それもそうか
大人の男性だし。
それなりに経験もあるだろうし。






…………そんなの考えるのやめよう。







そしてずっと窓の外を眺めていると


いつも見ている景色が広がり
あなた

先生覚えてたんだ。私の家

不死川先生
不死川先生
まぁな。



そして
私の家の車庫へと車を停め
あなた

ありがとうございました




お礼を言い
車を降りようとしたら


なかなか降りようとしない先生。
あなた

どしたの?





先生の顔をじっとみていると


ほんのり赤くなっていて


不死川先生
不死川先生
いや……
いざ来るとなんつぅか……
緊張する……




そういい


口元を手で覆った先生。




その仕草がたまらなく可愛くて
あなた

大丈夫だよ。
お母さんたちも会いたがってたし
早く行こ

不死川先生
不死川先生
……おう





そして車を降り


家の中へ


あなた

ただいま〜





すると

バタバタバタとすごい音を立てながら
お母さんがやってきて
お母さん
あら〜!!!!!!!!!!!!
実弥くんッッッッ!!!!!!
男前になってぇ〜!!!!!!!!!!!!
不死川先生
不死川先生
こんばんは。
ご無沙汰しております。

これつまらない物ですが……
お母さん
もう〜
そんな気を使わなくていいのに!!!!
ありがとね!!!!!!

ささ、入って!!!!!!
あなた

どうぞ、

不死川先生
不死川先生
おじゃまします





そして中に入ると


ご飯が既に用意されていて


お父さんが目をきらきらさせながら
先生を見ていた。
お父さん
おおおおお!!!!!!
実弥くん!!!!!!
随分とイケメンになったな!!!!!!
小さい頃はあんなに可愛かったのに
はぁ〜、かっこいい……
不死川先生
不死川先生
ご無沙汰しております
あなた

いやいや
お父さん
気持ち悪い

お父さん
だって
こんなに
実弥くんがイケメンになってたら
そりゃ見惚れるだろ!?





まぁ、たしかに毎日見惚れてますけど、私。
不死川先生
不死川先生
そんな……ッッ
あ、ありがとうございます




凄く照れているのか

手をパタパタさせながら

顔の熱を冷ましているようで。





それでも先生は


終始笑顔で


連れてきてよかったって思った。







そして


みんな席につき


ご飯を食べようとした時
不死川先生
不死川先生
あの
お父さん
ん?どうした?
お母さん
どうしたの?実弥くん





そして先生は

前に座っているお父さんとお母さんに向き
不死川先生
不死川先生
長年伝えれず
今になってしまいましたが
あの頃は
本当にありがとうございました。
ご迷惑を沢山おかけしましたが
本当に助かりました。




そう言って頭を下げた先生。
お母さん
いいのよ!
気にしないで!!!!
息子が居るみたいで
私嬉しかったんだから
お父さん
そうだぞ!!!!
何も気にすることない





そう2人が言うと


今にも目から涙が溢れだしそうで
あなた

先生
大丈夫?





そう言って


ティッシュを渡そうとすると
お母さん
ん?
せんせ、い…………?
あなた

あ、そうそう。
私の担任になったの。

お母さん
うっそ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お父さん
えええええええええ!?
本当に!!!!!?




いちいちリアクションが大きい両親だ
不死川先生
不死川先生
あ、俺教師になったんです




そうティッシュで目をポンポンしながら
ニコッとして言った先生
お母さん
え〜……
頑張ったのね……実弥くんッッ



なんでお母さんが泣きそうになってるの……
お父さん
こんな娘だけど
末永くよろしくお願いしますッッ



お父さんまで〜

末永くって大袈裟だよ〜!!!!!!!!!!!!
不死川先生
不死川先生
成績下げないよう見張っときますね
お父さん
よろしくお願いします
お母さん
よろしくお願いします




お父さんとお母さんが口を揃えそういうと

ハハッと、笑った先生






今まで見た事ない無邪気な笑顔で


私まで笑顔になり





そして笑顔に包まれながら



長年会えなかった時間を埋めるように



お父さんもお母さんも

ずっと先生と話していて


お父さんもお母さんも嬉しそうで


すごく幸せな時間だった。

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