午後の授業はほとんど頭に入らず
ただ先生のことを考えていた。
家に来るってことは……
え、待って、
私部屋ちゃんと掃除してたっけ。
万が一入るとなった時
やばい。
帰ったら速攻部屋を片付けて
それから……
そんなことを永遠に考え続けていると
気づけば6時間目の授業があと少しで終わる
時間となっていた。
やばい。
ノート写してない!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すかさず黒板の字を必死にノートへと写す。
それからチャイムがなり
続々とみんなが帰ってゆく。
それから何とか全部を写し
教室を後にする。
あの物理の先生……
まじで書く量が多すぎる。
あんなに写したところで
重要なとこ全然わかんないし。
なんてブツブツと独り言を言いながら
ローファーを履く。
学校の中にはほぼ生徒が居なくて
残るは部活している生徒だけ。
これなら
バレる心配も少ない。
一応辺りを気にしながら
喫茶店へと向かう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。